仏の座が
やんわり
葉を広げる
季節になった
この葉っぱに
誰が座るんだろう
親鸞や日蓮のような
布教者だろうか
それとも
昨日まで身近にいた
家族や
友達だろうか
〈画像はウィキぺディア〉より . . . 本文を読む
タゲリという野鳥がいる
名前が面白いからいろんなことを想像する
この野鳥は田圃を歩きなながら
足で表面を蹴って水中昆虫を慌てさせ
浮き上がったところを
ウマウマと啄むんだろうな
実際はどうなんだろう
調べてみるとドンピシャリではなかった
北印旛沼や牛久沼では
稲刈り後の田起こしした田圃で採餌する
足 . . . 本文を読む
関東の松の内は
1月7日らしいので
今朝早く松飾を外す予定
江戸時代までは
15日だったが
家光公の死によって変更した
鏡開きと重なるのはよくないと
行事の方を変えたのだから
徳川様の御威光はすごい
そもそも松の内は
歳神様が各戸に滞在する期間
松を頼りにとどまってくれた神様だ
ぼくらは15日の方がいいが
外 . . . 本文を読む
捩花〈ねじばな〉の好きな女性がいた
あの花は螺旋形に巻きながら小さな花をつける
どうして好きなのか聞いたことはないが
なんとなく似合っているように感じていた
その女性の小説集が大寒のさなかに送られてきた
送ってきたのはその女性が「気付」にしていた住所から
小説集とともにその女性が亡くなって
生前に発注していた小説集を代わりに送る挨拶状がついていた
あ . . . 本文を読む
多羅尾伴内を知っている者はあまりいなくなった
片岡千恵蔵が演じる名探偵の名前だ
「ある時は〇〇ある時は××しかして実体は〈・・・・〉
最後に名乗りを上げる間の持たせ方が心憎い
子供も大人もみんなが真似した名セリフ
大映で4作東映で7作制作され
いずれも興行的に大ヒットしたシリーズで
荒唐無稽と酷評されたが片岡千恵蔵の代表作だ
. . . 本文を読む
鎌倉時代は戦が多かった
名のある武将は墓を持てるが
関東各地から集まった雑兵は
死んでもその場で野ざらしにされた
月日が経って白骨は一カ所に集められた
海からそう遠くない湿地帯だ
そのころからあたりには鬼火が出た
青白い蝋燭の炎に似た発光体だ
鬼火の正体は人間の怨念だという
人魂だと信じる人もいる
深夜そうした怪火を見たら
怪し火の正体は怨念に . . . 本文を読む
ある県の蜂の子捕りの名人が
スズメバチの巣を突き止める方法は
肉片〈裂きイカだったか〉に目印の白い紙を糸で結び
蜂が巣に運び込むのを確認するという方法だ
テレビ番組でその蜂をロバートの3人が追いかけた
低空飛行で飛んでいくのを目を離さずに追うのだから
秋山たちは林の下草に足を取られてコケるという
抱腹絶倒の番組だった
「光る君」に出演中の秋山竜次は顔 . . . 本文を読む
ゆめ見る 夢でなく
妄想まじりの 夢
ぬきあし さしあし
寝床から見上げる 川端康成
目が合って ペコリ退散
夢芝居 のちに俳句のおっちゃん
夢で 嫣然と微笑む
ありえない 妄想
明け方 ぬきあし差し足で
去って ゆく . . . 本文を読む
小椋佳
〈写真はウィキぺデイア〉より
小椋佳〈おぐら けい〉の「渡良瀬逍遥」というLP盤を買って聴き続けた時期があった。
布施明の「シクラメンのかほり」が大流行して
<真綿色したシクラメンほど清〈すが〉しいものはない
出逢いの時の君のようです
ためらいながら声をかけると
おどろいて振り返った頬に
季節が通り過ぎていきました>という表現にすっかり魅了されたせいであ . . . 本文を読む
今回はミリオンセラーの歌い手・井上陽水に登場してもらおう。
ぼくが日本の楽曲でシングル盤を買ったのは「リバーサイドホテル」と「少年時代」だけである。
シンガーソングライターと呼ぶのは軽すぎて恐れ多い。適当な表現が見つからないのだが歌詞も曲も自分で創ってしまうのだからたぐいまれな天賦の才に恵まれた音楽人ということはできそうだ。
とにかく詞が新鮮だ。
ぼくらの常識的な知識や感覚をつぎつぎとひっ . . . 本文を読む
公園はすっかり落ち葉で埋まった
イチョウやカエデはまだ枝にしがみついている
落ち葉組のいたずら小僧はクヌギの落ち葉
わずかな風を遊び相手に木の根元でじゃれ合う
落ち葉ころころどこへ行く
かあかあカラスのねぐらの森か
それとも子供の夢の中
いえいえ故郷の奥山へ
北風が吹くころになると
イチョウやカエデが枝から手を放す
公園の散歩道にべったり張り付き . . . 本文を読む
サトウハチロー
〈写真はウィキぺデイア〉より
サトウハチローは詩人でもあるが童謡などの作詞家としてよく知られている。
ぼくの好きな「ちいさい秋みつけた」の歌詞を見てみよう。
1 だれかさんが だれかさんがだれかさんがみつけたちいさい秋 ちいさい秋ちいさい秋みつけた目かくしおにさん 手のなるほうへすましたお耳に かすかに . . . 本文を読む
〈オクラ ウェブ無料画像より〉
オクラの花はトロロアオイの花によく似てる
オクラの場合は実を食べる
トロロアオイは花を食べる
花オクラと呼ばれる所以である
植物は花をつけた後に実をつける
理屈っぽいけどそれが常道だ
トロロアオイは根から和紙に必要なネリを採り
堅い実は捨てて花を食べる本末転倒植物だ
花オクラにはペクチンが含まれ . . . 本文を読む
江戸時代の流星雨
(ウィキペディア)記録図より
きのうまで手にしていたものが
今朝見るとなにもない
なれ親しんだ友だちとの約束も
放課後に置いてきた缶蹴りのカンも
昼下がりに縁側から見上げた空の青
光を満身に浴びた入道雲の輝き
つかの間まどろんで目覚めると
手品を見るように黒い帳が下りている
ああ 光まで奪おうとす . . . 本文を読む
たけし が 首都直下型地震について 言及したらしい
普段は すっかり忘れて生活していたが
かん の 鋭い 大御所の発言 と聞くと
どうにも 気になって 仕方がない
発言を 詳しく読むと おふくろさんが
関東大震災にあって 入谷の山に
逃げたところから 始まっている
そこが墓地で お墓の陰というのが
いかにも ビートたけし の 話らしい
要は 首都直 . . . 本文を読む