コロナはクルナ。
そういわれているような気がして、北軽井沢行きを半年以上遠慮していた。
嬬恋村近辺の山里からは、ほとんど新型コロナの感染報告を聞かず、やはり用心の結果だろうと推察できた。
それだけに、十年来の交流があるとはいえ、本音では都会からの来訪者を敬遠しているはずと判断していた。
しかし、今年も農産物の直売所は開いているというし、長雨で収穫に遅れがあったうえ客も少ない . . . 本文を読む
ベルツの森に行ったことがなかったと思ったので、先日身内を送りがてら立ち寄って見た。
昔からの草津温泉街もいいが、北欧をイメージしたリゾート施設の数々もなかなか魅力的に見えた。
もともとあった森の中に、オレンジ色の屋根を持つ建物が点在している。
四季をとおして楽しめる森のゴルフ場、森の迷路、スキー場、テニスコートのほか、ホテル併設の温泉クアハウ . . . 本文を読む
サルビア越しの浅間山
やっと晴れ間が見えた。
ここ1,2ヶ月は太陽の姿を拝んでいないような気がしていたが、ともかく今日は青空を見ることができて幸せな気分だった。
天気予報を頼りに金曜日の午後から出かけてきて、やっと日曜日に巡り会えた青空である。
考えてみれば、庶民の幸せなんてこんな程度でも満足するのだから、安いもんである。
. . . 本文を読む
(黒山三滝)
森林公園まで百合を見に行くはずが、道路の混雑と暑さに嫌気がさして急遽『黒山三滝』に行き先を変更した。
ちょうど毛呂山のあたりを走っていたので、あっという間の心変わりであった。
それでも黒山三滝への案内は、北軽井沢通いの幹線道路交差点で見かけ、一度は行ってみたいと思っていた。
だから、いざ行くとなると、にわかに期待が膨らむのだった。
. . . 本文を読む
(六合村冬景色)
一週間ほど続いた寒波がやや途切れるとの天気予報を頼りに、半月ぶりの北軽井沢滞在となった。
積雪は十センチ程度でたいしたことはないが、畑が真っ白ではやることが限られる。
室内を片付けたり、焚き火で焼き芋をつくるぐらいのことで、あとは温泉に行くだけだ。
こっちへ来る目的の一つが湯治だったものだから、健康が回復した現在でも温泉に向かう気持ちは格別 . . . 本文を読む
展望風呂から海を見る
長いこと山暮らしをしていたせいか、正月早々海を見たくなった。
首都高速道路、京葉道路を乗り継ぎ、大網白里をとおって鴨川まで房総の海沿いドライブを試みた。
思い立ったのが午前10時過ぎ、午後3時ごろにはホテルの立寄り風呂に入れるかと見積もりしていたら、なんと東浪見(とらみ)の先で地魚の昼食を摂りながら予定より一時間も早くホテルに着くことができた。
以前は . . . 本文を読む
ススキが似合う野の仏
十一月の初め、鹿沢温泉から湯の丸高原を抜け、浅間サンラインに至るルートをドライブした。
この近辺には季節ごとに楽しめる景観があるが、6~7月が見ごろのレンゲツツジの大群落は、国の天然記念物にも指定されていて特に訪れる人が多い。
夏休みには青少年のキャンプ場、冬休みにはスキー場として親しまれ、近場のレジャースポットとして人気を博している。
てなわけで、春 . . . 本文を読む
紅葉の志賀草津高原ルートをゆく(5)<山ノ内町>
292号を進んで行くと、かなり前方で立体交差になっているのが見て取れた。
標識から、下を通るのが403号であることがわかった。しかも左へ行けば小布施ではないか。
「決定!」
胸の内で叫んで側道を降りた。
降りてみると、憶えのある風景が飛び込んできた。頭上を通る国道のための橋桁が、妙な圧迫感をともなって語りかけてくるのだ。
そ . . . 本文を読む
紅葉の志賀草津高原ルートをゆく(4)<蓮池・丸池~湯田中温泉>
平地に降りると、下界は夏日になっていた。
オリンピックの恩恵を享受して、快適な舗装道路292号を一路長野市方面へ疾駆する。
右手に湯田中・渋温泉郷らしい川沿いの町が見えてきた。(ああ、あそこだな)と、見覚えのある風景にほっとする。
ところが、かつては川を越えさえすれば簡単に行けたはずなのに、直線道路がドーンと敷かれ . . . 本文を読む
紅葉の志賀草津高原ルートをゆく(3)<渋峠~蓮池・丸池>
志賀高原はスキー場で有名だが、ほかにもハイキングコースやトレッキングコースがあり、若者にも中高年にも人気があるようだ。
今回たまたま通りかかった蓮池の紅葉は、白根から渋峠を越えて堪能してきた山岳ルートの美しさとは別に、点在する池への関心を呼ぶものだった。
ドライブ時点では池の名が判らなかったが、蓮池は文字通り水面に蓮と紅 . . . 本文を読む
紅葉の志賀草津高原ルートをゆく(2)<草津白根>
白根山レストハウス横の駐車場に入り損ねたおかげで、先ほど遠望したクマザサと紅葉のコントラストを下から見上げることができた。
全山紅葉というのも好いが、緑のなかに、ぽっ、ぽっと彩りを配した眺めも心地よい。
草や木の呼吸が、清々しい山の気となって上空の青に吸い込まれていくようだ。
日本にはいろいろなスカイラインがあるが、秋のこのル . . . 本文を読む
紅葉の志賀草津高原ルートをゆく(1)<草津白根>
十月四日(土曜日)前日とは打って変わって抜けるような秋晴れになった。
急遽、飲み物だけ持って草津白根方面へ向かう。
北軽井沢でもウルシやツタの紅葉が始まっていて、今年は全国的に紅葉が早そうだというので、なんとなく気が急いたのだ。
草津経由で292号をゆく。朝早いのにけっこうクルマの出が多い。近県ナンバーが目に付くので、これは情 . . . 本文を読む
信州路寄り道ドライブ(4)<小布施~中野~飯山~野沢温泉村>
小布施を出たのが十二時過ぎ。道草ばかり食っていると、目的地の野沢温泉にはなかなか行き着かない。ルートさえ把握してないのだから、ひたすら過去の記憶を繋ぎ合わせて走るしかなかった。
幸い目移りのする旧跡などに出会わなかったから、目の前の道路を標識頼りにひた走った。
信州中野、飯山といったところを通過していったのだが、正確 . . . 本文を読む
信州路寄り道ドライブ(3)<小布施>
北斎が小布施を訪れ、この地に数多くの肉筆画を残したおかげで、われわれは現在その恩恵にあずかっている。
それもこれも、高井鴻山という資産家で芸術・文化に理解の深い人物が小布施に居たからである。
メディチ家の昔から、芸術・文化の発展にはパトロンが大きく関わっている。
北斎にしても、居心地のいい住まいとアトリエまで提供してくれる高井鴻山は、存 . . . 本文を読む
信州路寄り道ドライブ(2)<須坂~小布施>
須坂の街並みに圧倒されたまま、さらに先を急ぐ。
いつの間にか道の表示は406号から403号に変わっている。ナビシステムなど搭載していないから、地図と山勘の二本立てでひたすら野沢温泉をめざす。
まもなく小布施町に入り、人通りの多い繁華街で信号につかまった。
以前、小林一茶の記念館を見学したのもこの近くではなかったろうか。
. . . 本文を読む