丑松は眼科から出てくると、数メートル離れた自動販売機の前で立ち止まった。
小銭入れから硬貨を取り出して入れ、無糖の紅茶缶を選んでボタンを押した。
「眼底の出血がやたらに増えてますね。血糖値をコントロールしないと、手術することになりますよ」
先生から釘を刺されたことが、気になっている。
悪くなればレーザーで焼けばいいと多寡をくくっていただけに、手術と言われてそれほど悪 . . . 本文を読む
エノコログサ
(城跡ほっつき歩記)より
広い空き地へ飛んできて
いつの間にか風に揺れているエノコログサ
あなたの名前は犬ころ草なの?
摘んで帰って柴犬のコロクでもからかおうか
二年間は二匹と二人の家庭があった
雅代の連れてきた子猫と僕のコロクの共同生活だ
新しもの好きの雅代の猫はラグドール . . . 本文を読む
アブラゼミ
(ウィキペディア)より
ジージージージー油蝉
ジジジジジジジジ昼下がり
猛暑の夏に油を注ぎ
過疎の山里に火をつける
さては異変か山火事か
果ては噴火か大地震
いえいえ何でもありません
続々生まれるニュースター
森林アドベンチャー施設もできました
愉快な時代になったもの . . . 本文を読む
広島市原爆死没者慰霊式・平和記念式典のニュースに続いて、リオ・オリンピックの開会式を観た。
昼飯を食って、外を覗いてみると、開けたドアから熱気が押し寄せてきた。
これでは外出は危険極まりない。
散歩がてら買い物に行こうと思っていたが、陽が落ちるまで待つことにした。
柵に寄りかかる立ち葵
買い物を済ませた帰り道で見 . . . 本文を読む