(宮本輝『幻の光』に見る文体の魅力)
ずっと前に読んで、いつか『幻の光』の魅力について書きたいなあと思っていたのだが、今日まで延びてしまった。
やっとこの作品に向き合う気持ちになったのは、自分にとってもいい傾向かなと内心喜んでいるところである。
ぼくは宮本輝の小説に出会って以来、彼が産みだす多くのことばに魅了されてきたが、今回もまた『幻の光』の文体にまず目が . . . 本文を読む
ロベリア
(城跡ほっつき歩記)より
ロベリア この小さき花をロベリアと呼ぶ
春のときめきを身体いっぱいにあらわし
色とりどりに咲いて女たちの琴線にふれる
陽光の下 ときおり笑みを漏らし
隠された多情のサガを風にさらす
あらたな恋の出現を予感させる瑠璃溝隠
たとえば この花の色はムラサキ
気まぐれ . . . 本文を読む
ムササビ
(高尾山ムササビ観察会画像)より
いよいよ始まったぞ
ピョンチャンオリンピック
今夜は人間どもがスキーを履いて
ジャンプ大会をやるらしい
父さんの話では20年も前のこと
日の丸飛行隊の4名が
長野オリンピックの団体戦で
金メダルを取ったことがあるんだって
俺たちのホームグランド高 . . . 本文を読む