どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

(超短編シリーズ)105 『馬なり』

2014-10-08 01:48:05 | 短編小説
    納富竹次郎は、工作機械メーカーに三十五年勤め、定年を五年残して退職した。  その一年前に女房を乳がんで亡くしている。   彼が会社を辞めたのは、意気消沈してやる気を失くしたのではないかと噂された。   だが、実は竹次郎は一時期やもめ暮らしを喜んでいた。  独り身が現実のものとなって、憧れの生活を手に入れることができたとほくそ笑んでいたのだ。 . . . 本文を読む
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