宴もたけなわのころ、店のおかみが入ってきた。短い金髪のオールバック、金縁のメガネ、原型を想像すら許さない厚さ2mmの厚化粧。これはイメルダ夫人だ。。。 入道雲のように湧き上がるこちらの恐怖心にもお構いなく、この親玉はゾッとする微笑をたたえながら口をきった。
それではこの店のルールをお知らせします。隣の女性がお気に召しましたら、
ホテルの部屋番号を教えて下さい。花代(初めて聞いた言葉だが、意味は
わかった)として3万円頂きます…。
こちらは絶句するしかない。思いもよらぬことだったが、ここは売○窟だったのだ…。あとで合点がいった。選ばれずに帰った女性たちから聞こえた溜息は、遅くまで待って客がつかまらなかった落胆の意味だったのだ。
いやそういう気はないんですけど…。
是非かわいい女の子たちと遊びなさい。
(困り果て)来月こいつは結婚するんで、そういう遊びはまずいんですよ。
~と3万円しかもってこなかった(じつに全財産!)向かいの友人を指さしてウソをつく。
韓国ではね、結婚したら浮気はしないので、結婚前にはみんな遊ぶんですよ。
だから遊びなさい!!! (ウソくさ!)。
いくら断っても引く気配の微塵もない厚化粧。となりの女性は胸元の中を見せて(ほら、どう?)などと誘ってくる(一応見る(^益^;)。いよいよ大ピンチ。
あの~、われわれ、ホテルは3人部屋なんですけど…。
と言ったところで、金髪夫人は顔色を変えて絶句した。
なにっ!3人部屋なの?! 호다딩의 해크사뚝 로히우섰!!!!
↑(念のため、デタラメです)
途中から韓国語に変わり、横のチョゴリ娘たちに恐ろしい形相でまくしたてる怪物。その声を聞き、顔色を変えたお嬢さんたちに「何て言ってるの」と聞いてみるが、「ううん、なんでもナイナイ」とひきつった笑いを浮かべるだけだ。言葉はわからなくても、「こいつら返すんじゃないよ!」と言われたのは、はっきりとよくわかる。