さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

ムラーノ島ガラス工房 ~イタリア紀行30

2010年11月27日 | イタリア


 さて美術館に並ぶような超高級ガラス製品を見学したあと、階段を登り上のフロアへ連れて行かれた。今度は手の届く範囲(?)のグラスセットが並んでいる。色とりどりの華やかなヴェネツィアン・グラスが、大きな部屋の四方の壁にびっしりと埋め尽くされている。

 赤、ピンク、緑、紫、何種類の色があっただろうか、よくしゃべる店員は、テーブルの上にセットを並べて説明を始めた。これらのガラスには様々な金属が含まれており、それがこの鮮やかな色を出すらしく、なかでも赤には
が含まれており、一番高級であるそうだ。英国の王室や天皇家が、この色を使っているんだって
w(゜゜)w ガラスといえどもとっても堅く、そうそう割れないぞ、と言いながら店員は驚くほど激しくグラスをテーブルに叩きつけた。ひょおお・・・。

 流暢な英語を話していたが、途中から日本語も交じり出した。「このセットを銀座で買えば、40マン、50マンですよ」それがぐっと安く買えるといったって、考えていた予算の10倍以上だw 「もっと安いのないの」と聞いてみると、「あらあら」という顔をして、そいつはさらに上の階へ連れて行った。そこには安いのがあるじゃあな~いか。客が来たときに出せばいいような、ちょっと立派なグラスです。スカス、一級品を見たあとで眺めるこれらの品々、激しくさえない作りに見えるじゃないかね
(あたりめーだ)


 ここでこれ買って帰るのか!俺は金持ちじゃないけど金満大国からやってきた日本代表ジャポネーズ、安物を持って成田の地を踏めるのか!相手は500年前から監禁されてガラスを作っている職人で
(いまは違うだろ)
、その技を見てやろうとわざわざ地球の裏側からやってきたんだぞ…。



           さっきの階へ戻ろう・・・ _| ̄|〇



 というわけで、いまでも我が家には、激しく場違いのヴェネツィアン・グラス(赤)のセットが、食器棚の奥に並んでいます。いつどうやって使えばいいのでせうかw

 この店員、日本に数ヶ月滞在したことがあるそうで、「二子多摩川」などと言っていた。「なんで来たの」などと聞いてしまったのが愚問だった。相手はやや呆れた顔をし、当然と言わんばかりに「日本語を学ぶためだよ」と答えたのでした。そいつはイタリア語に加えて英語、ドイツ語、フランス語、そして日本語も話せる接客のトップ・プロだったのだ。

 んで会社経費で派遣され、語学の勉強つんできたわけねェ~。



          こいつがその販売員だぁーヽ(`益´)ノヽ(`Д´)ノヽ(`´)ノ
              
ナイスなキャラだったぞ…w(ΦωΦ)w