ヴェネツィアへ行けば、土産品はヴェネツィアン・グラスときたもんだ。高級品なもんですから、まあオサレなグラスいっこかなぁ、と思っていた。だいたい狭い我が家には場違いな品物。優雅な一軒家の居間の食器棚に並べるような贅沢品ですからねえ。
それは街中に無数にある土産品店にはほとんどなく、船で30分ほどでしたか、ヴェネツィア本島から離れたガラス工芸の小さな島、ムラーノ島にあったのでした。ルネサンスの時代から、大切な収入源であるこのガラス工芸技術が国外へ流失しないよう、国が職人を閉じ込めたというところw(゜゜)w それ以来500年以上もガラス工場の島なんです。
どうやって行ったものかと思っていたら、ホテルのフロントで申し込めば、小売もしているガラス工房が専用の船で迎えに来てくれるということで、早速予約。翌日ホテルの裏にある乗り場から迎えの船に乗り込み、狭い水路を通って見晴らしの良い運河に出て、船は一路ムラーノ島へ(^益^)b
出迎えた店員に案内をされて、まずガラス工房の見学。ゴウゴウと真っ赤な炎が燃え盛る釜の中へ長い棒についたガラスを入れると、それが水飴のようになって取り出される。職人がそれをチョイチョイとつまんで細工をすると、すぐに立派なガラスの馬が出来上がった。たいしたもんです。
それから博物館のような素晴らしい工芸品の展示を見る。巨大な花瓶やら置き物が並ぶ。花輪君やゼーゼマンさんのところのようなお屋敷がないと買えないでしょう。売り物であっても、案内人は値段をもちかけるどころか、さっさと先で待っていました。バックパックの客には完全に「圏外」ですなw