さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

レトロな湯ヶ島温泉

2011年09月18日 | 関東甲信越

腹の中はすっかりマロン・パフェになったところで友人と合流。

伊豆半島のほぼ中心にある山の中、湯ヶ島温泉へ向う。

じつは当初この連休は高山や白川郷、または白骨温泉といった有名な温泉郷を検討していました。しかし予約が遅くてどこも満室w しかたなくいろいろ探していたところ、ここが空いていたのです。

しきゃも安~い。。。

どんなところかと思いきや…



「昭和の博物館」ではないか、という外観を見て中に入ってみると、

がら~~んと広くて人がいないw

フロントにはおばーさんがひとり、我々の部屋の鍵はすでに出してありました。
(写っているおばあさま、心霊写真じゃありませんから)

このおばあさん、フツーの人の70%ぐらいのスピードで話します。

他にわずかながら客がいたようですが、誰とも会わない。
風呂でも全然会わなくてよかった^^



中は迷路のように広い。

案内してくれた別のおばあさんは、とてもかぼそい声でつぶやきます。

ちなみに私はここに来る数日前に、歌舞伎座で「怪談牡丹灯篭」を見てきました。
仁左衛門や玉三郎もよかったけれど、幽霊のおばあさんがよかった。
中村吉之丞という役者ですが、実に芸達者(^益^)b

じつにここのおばあさん、その幽霊にソックリ!!!

し ん ざ ぶ ろ う さ ま ~~~
お ふ だ を は が し て く だ さ ぁ い ・・・

しぇー!!!!!! w(゜゜)w

ちなみに、私が見かけたのはフロントのおばあさんと
案内してくれて料理も出してくれたこのおばあさん、
それと朝になって無言で片づけをしていたおっさんだけ。
全従業員3~4名???

深夜に目が覚めると、このおばあさんが横に座っていたりしないか、
と勝手に想像して空恐ろしくなる^^;



夜に廊下を歩くのは、なかなかきますよ・・・w

しかしこのレトロな流し場。
ナイスな雰囲気ですよね^^;



部屋もレトロ!

まるで昭和20年代にでもタイムスリップしたよう。

いや、そのときならまだ新しいはずだ。

このカビ臭い空気、これは生きた化石だ(^益^)b



この部屋で古い詩を読んだりしました。
心が洗われます(^益^)b

それは19世紀の英国の詩。
オクスフォードの学者が世の中のゴタゴタを避け、
放浪者となって荒野を巡り、
あちこちに現れては消えるという伝説の話でした。



         サッシなんかじゃないところがイイ。
       窓を閉める金具を回して引き出すと、直角に折れるやつでした。
    なつかしいゾ^^

ちなみに冷蔵庫は、「ビール瓶横置き&引き出した瞬間フロント即察知方式」であった。
ワシはこのシステムが嫌いだ。♡ホテルじゃあるまいしw
だいたいこれでは持ち込んだ酒やビールを冷やす空間が少ない。
(セコイことすんなって?)
さらに鍵がついていて、夜中に勝手に閉まったりする。
気をつけないと朝、「持ち込んだビールが出せないんですけどぉ」ってフロントに電話するしかなくなったりするぢゃないかね。
クレジット・カードも使えないくせに、こんなところを近代化するなってのw



窓からは川の眺め。
その水音は大変大きく、まるで大雨が降っているような錯覚をさせるほどでした。

友人: 温泉宿って川のすぐ横にありますよねえ。これって大事らしいんです。となりの部屋の話し声が聞こえたり、夜の秘め事が聞こえてこないようになっているらしいんですよ。*゜益゜*

ホォォ・・・ しかしここはおとこ二人だし、秘め事どころかオバケでも出そうなほどに、まわりにゃ全然ひと気がないんですけど・・・w(゜゜)w

こーゆーところは2泊だけでなく、しばらく滞在してのんびりしたいような雰囲気の宿でした(^益^)b