下田の古い街並み。他人の家、勝手に撮影して失礼します。。。
「なまこ壁」という独特の建築です。
翌日はレトロな湯ヶ島温泉から、天城峠を越えて下田に出ました。これは『伊豆の踊り子』コースであります。二十歳のひとりぼっちでいじけた青年が、湯ヶ島温泉で十四歳の娘の裸を見て(*´`*)ハァハァし、下田まで一緒に行っちまうというこの話、川端康成は湯ヶ島温泉に滞在し、4年半もかけて書いたそうです。ちなみに宿代はほとんど払っていないとか。いいねえ( ゜Д゜)y-~~
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むかし歩いて旅をすれば、険しい山道の天城越えになったこのコース、100年ほど前に石造り日本最長の「旧天城トンネル」ができてすっかり楽になったようです。しかし1970年には隣に全長800メートルの「新天城トンネル」が出来て、踊り子たちが通った旧トンネルはすっかり寂れた観光スポットになってしまいました。寂れすぎて、有名な「心霊スポット」になっているとかw(゜゜)w
というわけで今は車で移動すれば、1分もかからずにトンネルを通過し、
気がつかないうちに「天城越え」を終えてしまいます。
俺も美少女とトコトコ歩いて行ってみたいねえ*゜益゜*
考えてみれば、より便利により早く移動できる近代化が進むことによって、
人が生きている範囲の距離感覚は一気に狭くなってしまいました。
そして旅の風情も消えてゆきましたネ。
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今回は新宿から沼津まで、直通の小田急ロマンスカーでやってきました。これは箱根の北側を通過し、御殿場から裾野を回ってくる旧東海道のルートになります。航空地図で見れば、東京から関西へ向うには、険しい箱根越えを避けてこちらが街道になるのは当然だとわかります。しかし70年ほど前に、熱海から三島へ抜ける「丹那トンネル」が開通し、さらに新幹線用の「新丹那トンネル」が40年ほど前に開通しました。衛星から見ると、途方もない計画ですねえw(゜゜)w 丹那トンネルの工事では崩落が続き、67人も犠牲になったとか。そのおかげで、新幹線に乗れば気がつかないうちにトンネルを通過し、あっという間に箱根を越えてしまうわけです。
今でも御殿場や裾野は、東海道を歩いて通過した頃の宿場街の雰囲気を、そしてその後は古い東海道線を通って多くの人々が通過した駅の風情がわずかながら残っています。ほとんど人が乗り降りしないのに、やけに広い長くプラット・ホームが昔日の賑わいを想像させるのです。
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下田には古い建物が沢山残っていました。
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古い製氷所の建物が残っていました。オバケでも出そうだぞ(^益^)