さてさて、今回ご紹介するのは珠玉のポルトワイン、「コプケ」です。
ポルトワインとは、ワインの発酵途中でブランデーを加えた「酒精強化
ワイン」と呼ばれるものです。なかでもポルトガル北部の(私の好きな)
ドゥロ地区で作られたワインがブランド。
熟成が進んでまろやかで深いコク。ポルトワインは歴史的に英国貴族に
好まれたもので、食後酒として楽しまれます。
ポルトガルを旅しているときに覚えたので、帰りにロンドン・ヒースローで
一本買ってきたのがこのコプケでした。
かなり硬いゴムのような蓋を削り取るのが大変なほどの密閉。それを
乗り越えてコルクを抜けば、おお!深い熟成した葡萄の香りが…!
色は濃い紫。わずかに口に含めば、強いアルコールが一瞬で広がる。
そして極限まで凝縮された、トロリとした果実味は、まるで溶けた
干し柿のよう。濃厚で爽やか。密度が高いのにふわっと広がるこの感覚。
これを味わったことがない人は幸いかもしれません。なぜって、これから
初めての体験ができるでしょう?
私はポルトワインのファンになり、あるときその専門のバーに行きました。
そこはポルトワインの品ぞろえが豊富でしたが、これはナイ(´;д;‘)ノ
「コプケというのは置いてないでしょうか」
「それは日本に入っておりません。お客さん、それを飲めたのなら
幸せですよ~」
ウウム、そうだったのか…。
それからロンドンに行く度に買い、そしてロンドンに行く奴がいる度に
お願いするのでした^^;