富岡ホテルの朝を迎えました。天気は晴天。今日は常磐線を北上。最初は代行バスで
原発の横を通過する予定です。
富岡駅の待合室には、放射線量の数値が出ていました。
駅舎でバスを待つのも変な気分。北海道の日高線で代行バスに乗ったときと同じだ。
電車は富岡駅から浪江駅までが不通になっています。俺が乗るバスは原ノ町まで行き
ます。終点まで乗ったほうが連絡がいいので、そうすることにしました。
バスは路線バスの車両ではなく、大きな観光バスがやってきました。本数が少ない
せいか、ひとりで二人並び席に座って、ほぼ埋まりました。この日は風が強く、なんと
電車が徐行運転になっていました。水戸方面から来る電車が15分ほど遅れていたので、
その連絡を待ってからの出発となりました。原ノ町から出る電車にぎりぎり乗れるか?
行っちゃったら次のはだいぶ待つぞ。しかしそちらもバスを待ってくれるのかな?
昨日見学した廃炉資料館を通過。テーマパークみたいな造りだ。
町はずれの川。三陸で見た津波の後と同じだ。ただこちらは放射能汚染で作業がずっと
遅れているのでしょう。
バスは街道を北上。だんだんゴーストタウンに入ってきました。
コンクリートのすきまから草がボウボウはえてきている。
どこもこうやって入り口がふさがれているようです。
「中間貯蔵工事情報センター」?立っている人がいますね。バスに乗ったとき、「撮影は
個人が特定できないようにお願いします」とアナウンスが入りました。こんなところで
外に出ていて大丈夫なのか?と気になりましたが、とにかく外で働いている人が多い。
もう何の店舗だったのかわからんぞ。
街道は車の行き来がすごく多い。半分以上は工事関係車両のようです。
イノシシや野犬がうろついているというニュースもありましたが、街道だし一度も
見ませんでしたねェ。
だんだん原発に近づいてきました。車なんかもたくさん放置されたまま。だって近づけ
ないんだもんねェ。
さて電線でわかりました。あの先に原発があるようだぞ。
おっと、クレーンが見えている。
あ~、あそこね。。。 ドロドロに炉心が融けて高濃度の放射線を出しているところは
まだようやく遠隔操作でカメラが入ったところ。片付けるまであと何十年かかることか。
そして安心してこの土地に暮らせるようになるまではあと何百年?