また焼酎を買ってしまった。いままでの酒遍歴で、ビール、英国経験からエール、
ウィスキー、シェリー、ヨーロッパ経験からワイン、ポルト、マデイラ、ブランデー、
日本を旅してあちこちの地酒を飲んだ日本酒、考えてみれば、俺の酒の歴史は濃密に
旅先の体験とつながっている。
そして今までほとんど飲まなかったのがスパークリング・ワイン(シャンパーニュ)と
焼酎だ。焼酎はもちろん若い頃からサワーやチューハイという変なカクテルで飲み
まくっていたのであるが、きちんと銘柄を味わって飲むということをしてこなかった。
昨年薩摩を旅して焼酎の妖精さんと飲む機会があり、それから目覚めたのが芋焼酎。
それも香り豊かな紅芋だ。今回は有名な「一刻者」で「赤」があったのでつい買う。
右は同じく鹿児島の芋焼酎「小鶴ピンクゴールド」。「優雅に爽やかに、リンゴの様な
フレッシュな香りを纏う」ときたもんだ。「シャンパン酵母」を使っているんだって。
味の違いがよくわからんが。焼酎とくれば「おやじが飲む臭い酒」というイメージが
最近はだいぶなくなり、日本酒と同じで「すっきりさわやか」、女性にもウケるという
方向にいっているようだ。俺はおやじだから、ガツンとくるほうがいいけどなー。
酒飲み番組に出ている太田和彦が、「若い20代はビールで仲間と騒ぎ、30代になると
女性とおしゃれにワイン、40代になると日本酒になり、50を過ぎたらひとり焼酎だ」てな
ことを言っていた。俺に関しちゃおおかた当たっていないでもないが、焼酎はまだだし、
いくつになっても女性と酒を飲みたいな、と思っていたのだが、なんかおっさんになって
「ひとり焼酎」が当たってしまっているような。。。
また古びたラーメン屋に行ってしまった。いままでのラーメン遍歴で、醤油、味噌、塩、
とんこつなど、ありとあらゆるラーメンを食ってきた。地方に旅をすれば必ず御当地
ラーメンを食うし、ネットが便利になってからは、ランキングは出るし地図もあるし、
とにかく電車に乗ってなんでも食べてきた。ミシュランなんてのも出たからそれもだいぶ
食べたぞ。東京だから、いつもどこかのデパートでは催事場で地方の物産展があり、
そこにはだいたいそこの地元のラーメン屋がイートインで出ているし。
むかし年配の同僚が、「やっぱりラーメンは醤油だよ。いまはとんこつブームとか言って
いるけれど、やっぱりシンプルな醤油なんだよ!」と熱く語っていた。若造の俺は
ラーメン食べ歩きをして、凝った魚介スープやこってりしたとんこつなどに惹かれていた
から、心の中で「違うなー」と思っていたのでした。
しかし、若い頃は背脂がっつりのとんこつスープに巨大チャーシュー、中年になると
野菜たっぷりにダブル合わせ味噌、年を取ってくると煮干しや鶏ガラの味わいを楽しむ
さっぱり醤油ラーメン、なんて流れになるのか?ちなみにごまかしのきかない味が勝負の
塩ラーメンというのはずっと好きですけれどねー。
というわけで、上の「福寿」の五目ラーメン。うちの近所なのですが、テレビに出たり
したものだから、寂れた店にいつも人が来るようになりました。レトロブームなのかな。
混むことを想定していないワンオペの店。座って「ラーメンください!」とか注文しても
無視されます。初めて来た多くの人が当惑しますが、座った順に注文を聞き、作って
出したら次の人に注文を聞くというシステムなのです。10人くらいで満席なのですが、
誰が次なのか、少しあやふやなようです^^; さらに支払いのとき、作っていて
忙しいと、端っこのテーブルにバラバラとお金が出ているので、「おつりいるなら
自分でとって」と言われます。
こちらは日本橋の有名な「たいめいけん」のラーメン。スタンダードな伝統の醤油ラーメン
ですが、さすが洋食の店、なんか入れてるらしく味が上品。平日の昼間だとサラリーマンも
多いのですが、やっぱりじじばば御用達。
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