さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

石廊崎の突端で

2011年09月21日 | 関東甲信越


さていよいよ伊豆半島南端の、一番突端にやってきた。さすがに人がいる。こやつらもはじっこだから来てみたかったのだろう。カップルもちらほら。人類生存w


さすがに太平洋に面した波は荒く、ギザギザの岩に激しく当たり、ものすごい音をたてている。荒れ狂うしぶきは岩礁にぶつかって飛び散り、先端は霧となって空中に漂っている。大変な迫力w(゜゜)w



                                     
以上!



ううむ、これだけといえばこれだけですなあ。。。 やはり旅というもの、計画を立てて旅立つという過程にこころ騒ぐもの。自由に無責任に心ひかれるままに行動できることに意味がある。目的地に到着することはそれほど重要ではないのかな?

夏休みに入る前日のほうが、夏休みが終わる数日前よりもしあわせだ。休みでない日のほうが実際に休んでいる日よりも嬉しいって変。

これから決勝戦で闘う瞬間のほうが、表彰台に上ってメダルを受けとる瞬間よりも素晴らしくないか?

想いを寄せる人と初めて待ち合わせている瞬間のほうが、結婚式よりもよかないか?

いよいよ脱がせる瞬間のほうが

まあそういうわけで、激しい荒波の音を聞きながら、しばし広い海を見渡していたのです。





    そのあとで食べた「磯ラーメン」

    シナチクもチャーシューも、ナルトもモヤシもいらん!

     徹底的に「磯」で勝負してこんかいっ (=゜Д゜)y-~~


石廊崎へ ~さいはての誘惑

2011年09月20日 | 関東甲信越

下田からさらに南へ向い、いよいよ伊豆半島の南端である石廊崎へ向いました。さて何故にそこを目的地としたかというと、それははじっこだからです。何故はじっこに行きたいか。それは難しい質問だ。それははじっこだからだ、という答えに、わかる人はわかり、わからない人はわからないでしょう。かっこよく言えば好奇心と冒険心(^益^)

英国の小説家、ジョセフ・コンラッドの小説に、「闇の奥」という作品があります。その登場人物マーロウは、むかし世界地図を眺めていて、アフリカ大陸の中心地がまだ「空白」になっているところを見て、むやみに行ってみたい気持ちにそそられます。西洋人が行ったことのない、まだ地図で白かったその地は、暗黒大陸の中心であり、そこで見た植民地の惨劇は、人間の心の暗闇を映し出すものであったという暗い話なんですけど。

さてはじっこに行ってみたい気持ち、人類学的に言えば、それは種の保存に関係があります。同じ所に留まる生物は、そこに劇的な環境の変化が起った場合、絶滅してしまいます。だから様々なところに移り住むことにより、そのリスクを分散することが出来、ある場所に環境の変化が起っても、どこかに移り住んだやつがそちらで生き残る可能性が生まれる。だから何万年もの年月を経て、冒険心や開拓精神、好奇心のある連中のDNAが残されてゆくことになる。

ついでに言えば、それは圧倒的にオスに多い。メスはある程度ひと所に留まり、子供を育てるような性質が要求されるからだ。子供をほうっておいて、よそに行きたくなってしまうようなメスのDNAは継承されにくいはずだ。こんなこと言うと怒られそうですが、もちろん同じような性質(オスはよそに行きたがり、メスは留まりたがる)ばかりが生き残れば、これまた多様性が失われてしまう(=何かが起ると絶滅しやすくなる)ので、例外も含めた様々な性質を持った連中が必ずいるものなんですが。だから引きこもっている青年たちよ、子育てなんかより風来坊の生活をしたい女性たちよ、あなた方は決して「例外」ではなく、「必要不可欠な少数派」というだけの話なのです。

というわけで、わたしは何万年の歴史を刻んだ御先祖様たちの性癖を引き継いだ、王道を行く種類の人間。はじっこがあれば、ただそれだけの理由で行ってみたくなり、海の向こうに陸地が見えれば渡ってみたくなり、遠くに高い山が見えれば登ってみたくなり、見てはいけませんという本があれば読んでみたくなり、ここでこんなこと言っちゃあいけません、というところで問題発言をする衝動に駆られ、禁断の恋となれば血が騒ぐのであります。


                          なんか違うか?


                                 
文句があれば、我らの御先祖様にお願い致します。(^益^)b



  石廊崎付近の港。倉庫の雰囲気がいいね^^



名前が「下流荘」!好きだな、こういう名前!
 展望風呂つき! どうみてもベランダだ!!
  湯船は絶対細長いはず!ひのき風呂か?棺おけ使えばサイズはぴったり!!!



  いよいよここは石廊崎の岬。
 車はここまでで、あとは歩いてゆきます(^益^)



岬の突端までは山を登らなければいけません。

眺めはすばらしい^^


踊り子の旅

2011年09月19日 | 関東甲信越



  下田の古い街並み。他人の家、勝手に撮影して失礼します。。。
  「なまこ壁」という独特の建築です。


翌日はレトロな湯ヶ島温泉から、天城峠を越えて下田に出ました。これは『伊豆の踊り子』コースであります。二十歳のひとりぼっちでいじけた青年が、湯ヶ島温泉で十四歳の娘の裸を見て(*´`*)ハァハァし、下田まで一緒に行っちまうというこの話、川端康成は湯ヶ島温泉に滞在し、4年半もかけて書いたそうです。ちなみに宿代はほとんど払っていないとか。いいねえ( ゜Д゜)y-~~


むかし歩いて旅をすれば、険しい山道の天城越えになったこのコース、100年ほど前に石造り日本最長の「旧天城トンネル」ができてすっかり楽になったようです。しかし1970年には隣に全長800メートルの「新天城トンネル」が出来て、踊り子たちが通った旧トンネルはすっかり寂れた観光スポットになってしまいました。寂れすぎて、有名な「心霊スポット」になっているとかw(゜゜)w

というわけで今は車で移動すれば、1分もかからずにトンネルを通過し、
気がつかないうちに「天城越え」を終えてしまいます。
俺も美少女とトコトコ歩いて行ってみたいねえ*゜益゜*

考えてみれば、より便利により早く移動できる近代化が進むことによって、
人が生きている範囲の距離感覚は一気に狭くなってしまいました。
そして旅の風情も消えてゆきましたネ。


今回は新宿から沼津まで、直通の小田急ロマンスカーでやってきました。これは箱根の北側を通過し、御殿場から裾野を回ってくる旧東海道のルートになります。航空地図で見れば、東京から関西へ向うには、険しい箱根越えを避けてこちらが街道になるのは当然だとわかります。しかし70年ほど前に、熱海から三島へ抜ける「丹那トンネル」が開通し、さらに新幹線用の「新丹那トンネル」が40年ほど前に開通しました。衛星から見ると、途方もない計画ですねえw(゜゜)w 丹那トンネルの工事では崩落が続き、67人も犠牲になったとか。そのおかげで、新幹線に乗れば気がつかないうちにトンネルを通過し、あっという間に箱根を越えてしまうわけです。

今でも御殿場や裾野は、東海道を歩いて通過した頃の宿場街の雰囲気を、そしてその後は古い東海道線を通って多くの人々が通過した駅の風情がわずかながら残っています。ほとんど人が乗り降りしないのに、やけに広い長くプラット・ホームが昔日の賑わいを想像させるのです。



  下田には古い建物が沢山残っていました。




古い製氷所の建物が残っていました。オバケでも出そうだぞ(^益^)


レトロな湯ヶ島温泉

2011年09月18日 | 関東甲信越

腹の中はすっかりマロン・パフェになったところで友人と合流。

伊豆半島のほぼ中心にある山の中、湯ヶ島温泉へ向う。

じつは当初この連休は高山や白川郷、または白骨温泉といった有名な温泉郷を検討していました。しかし予約が遅くてどこも満室w しかたなくいろいろ探していたところ、ここが空いていたのです。

しきゃも安~い。。。

どんなところかと思いきや…



「昭和の博物館」ではないか、という外観を見て中に入ってみると、

がら~~んと広くて人がいないw

フロントにはおばーさんがひとり、我々の部屋の鍵はすでに出してありました。
(写っているおばあさま、心霊写真じゃありませんから)

このおばあさん、フツーの人の70%ぐらいのスピードで話します。

他にわずかながら客がいたようですが、誰とも会わない。
風呂でも全然会わなくてよかった^^



中は迷路のように広い。

案内してくれた別のおばあさんは、とてもかぼそい声でつぶやきます。

ちなみに私はここに来る数日前に、歌舞伎座で「怪談牡丹灯篭」を見てきました。
仁左衛門や玉三郎もよかったけれど、幽霊のおばあさんがよかった。
中村吉之丞という役者ですが、実に芸達者(^益^)b

じつにここのおばあさん、その幽霊にソックリ!!!

し ん ざ ぶ ろ う さ ま ~~~
お ふ だ を は が し て く だ さ ぁ い ・・・

しぇー!!!!!! w(゜゜)w

ちなみに、私が見かけたのはフロントのおばあさんと
案内してくれて料理も出してくれたこのおばあさん、
それと朝になって無言で片づけをしていたおっさんだけ。
全従業員3~4名???

深夜に目が覚めると、このおばあさんが横に座っていたりしないか、
と勝手に想像して空恐ろしくなる^^;



夜に廊下を歩くのは、なかなかきますよ・・・w

しかしこのレトロな流し場。
ナイスな雰囲気ですよね^^;



部屋もレトロ!

まるで昭和20年代にでもタイムスリップしたよう。

いや、そのときならまだ新しいはずだ。

このカビ臭い空気、これは生きた化石だ(^益^)b



この部屋で古い詩を読んだりしました。
心が洗われます(^益^)b

それは19世紀の英国の詩。
オクスフォードの学者が世の中のゴタゴタを避け、
放浪者となって荒野を巡り、
あちこちに現れては消えるという伝説の話でした。



         サッシなんかじゃないところがイイ。
       窓を閉める金具を回して引き出すと、直角に折れるやつでした。
    なつかしいゾ^^

ちなみに冷蔵庫は、「ビール瓶横置き&引き出した瞬間フロント即察知方式」であった。
ワシはこのシステムが嫌いだ。♡ホテルじゃあるまいしw
だいたいこれでは持ち込んだ酒やビールを冷やす空間が少ない。
(セコイことすんなって?)
さらに鍵がついていて、夜中に勝手に閉まったりする。
気をつけないと朝、「持ち込んだビールが出せないんですけどぉ」ってフロントに電話するしかなくなったりするぢゃないかね。
クレジット・カードも使えないくせに、こんなところを近代化するなってのw



窓からは川の眺め。
その水音は大変大きく、まるで大雨が降っているような錯覚をさせるほどでした。

友人: 温泉宿って川のすぐ横にありますよねえ。これって大事らしいんです。となりの部屋の話し声が聞こえたり、夜の秘め事が聞こえてこないようになっているらしいんですよ。*゜益゜*

ホォォ・・・ しかしここはおとこ二人だし、秘め事どころかオバケでも出そうなほどに、まわりにゃ全然ひと気がないんですけど・・・w(゜゜)w

こーゆーところは2泊だけでなく、しばらく滞在してのんびりしたいような雰囲気の宿でした(^益^)b


沼津探訪

2011年09月17日 | 関東甲信越



今回は連休を利用して伊豆の温泉を巡り、半島の南端まで行ってみることにしました。まずは新宿から小田急を利用して一本で行ける沼津へ。名古屋から車でやってくる友人とここで合流の予定。しかし東名の上りが混雑し、友人は2時間ほど遅れるとの連絡。さて昼メシでも食うわけだが、だいぶ時間もあるのでトクイの「蕎麦屋でダラダラ酒」をやろうかと考える。


     
     歩き出してすぐにあるある渋い感じの蕎麦屋さん(^益^)b

すかーす、入った瞬間目に入ったのは、店一杯の家族連れ。
嫌な予感がしたが、店員のおばちゃんの「いらっしゃいませー」に
目が合ってしまい、とにかく席につく。灰皿も置いてあるが、
満席&こども多数とくれば、コレハとてものんびり一服できる
空気でわなひ。

   まずは板ワサと枝豆か。メニューを見ると
 「あたたかいそば・うどん」「つめたいそば・うどん」。

あれまメニューを裏に返してみると、まっしろ!w(゜゜)w

     あたまのなかもまっしろw

すみませーん、酒はないんですか?

店のおばちゃん「あれっ」という顔をして、出してませんー。

     
うげげ・・・w(゜゜)w

しかたなく「月見そば」を注文する。
異様に早い時間で出てくる。コレハ「立ち食い蕎麦」でつか・・・?
蕎麦にコシなっしん!これでいいのか沼津市民よ!

食っちまった以上、他の蕎麦屋に入るのもためらわれる。
2時間もあるのに、10分で昼メシ終了だw

あとで名古屋の友人に聞いたが、蕎麦屋が酒を飲むところ
だというのは江戸、下町の文化ではないかという。

そおかぁ?!オレの習慣はローカルだったのか!
だって蕎麦どころの長野県や山形県では酒だすぞw

西日本ではあまり出さないと思いますよ。特に昼は。うどんが多いし。

うへえ!それじゃ昼間に酒を飲もうとしたら、どうしたらいいんぢゃい!

田舎や地方都市では、ふつー昼間から酒を飲まないですよw

  
おろろ。。。

 



しかたなく駅前から続く商店街を歩き出す。

こんなことならラーメン屋で餃子を注文し、ビールでも飲めばよかったかー、
とか思うがあとの祭り。しかしそんな感じの店もねーぞ。。。



面白いことに、通りを一本離れてゆくごとに、はっきりと空気が寂れてくる。
「沼津銀座」・・・ 名前のほうは豪勢になってゆくがw



オオ!こんちゃんがいるではないか。
このひと30年前から変わらない気がするんですけど…?
赤と黒のデザインのナショナル乾電池、もうないでしょ?



「ふしぎに強い、阪東式ゴム靴」!
「ニッポンビール」、あるなら出してもらいたい! (^益^)

こんな昭和な写真を撮りながら、のんびり歩いて駅の北側へ回る。

映画館も入っている大きな建物がある。こーゆーところは広い本屋があったり食べ物屋があったり、時間をつぶすのにいい場所かも、と中に入る。でも駐車場は大きいが、ショッピングビルにもなっていないし、さえないところであったw



そこで発見。ナンジャこりゃー(゜゜)
デカイぞ、3800円ときたもんだ。

中で高校生の少年たちが、4人でこの最大級パフェを食べていた。
おとこ同士でぐちゃぐちゃになってくるやつをひたすらすくい上げているのも・・・w

席についたら、となりの女子中学生3人組も、この巨大なやつを食べていた。



とゆーわけで、ワタスも中に入って「マロン・バナナジョッキ」を食べる。。。

              ブヒー。

蕎麦屋でだらだら酒を飲もうという目論見は、あま~いパフェに終わったのであった。