腹の中はすっかりマロン・パフェになったところで友人と合流。
伊豆半島のほぼ中心にある山の中、湯ヶ島温泉へ向う。
じつは当初この連休は高山や白川郷、または白骨温泉といった有名な温泉郷を検討していました。しかし予約が遅くてどこも満室w しかたなくいろいろ探していたところ、ここが空いていたのです。
しきゃも安~い。。。
どんなところかと思いきや…
「昭和の博物館」ではないか、という外観を見て中に入ってみると、
がら~~んと広くて人がいないw
フロントにはおばーさんがひとり、我々の部屋の鍵はすでに出してありました。
(写っているおばあさま、心霊写真じゃありませんから)
このおばあさん、フツーの人の70%ぐらいのスピードで話します。
他にわずかながら客がいたようですが、誰とも会わない。
風呂でも全然会わなくてよかった^^
中は迷路のように広い。
案内してくれた別のおばあさんは、とてもかぼそい声でつぶやきます。
ちなみに私はここに来る数日前に、歌舞伎座で「怪談牡丹灯篭」を見てきました。
仁左衛門や玉三郎もよかったけれど、幽霊のおばあさんがよかった。
中村吉之丞という役者ですが、実に芸達者(^益^)b
じつにここのおばあさん、その幽霊にソックリ!!!
し ん ざ ぶ ろ う さ ま ~~~
お ふ だ を は が し て く だ さ ぁ い ・・・
しぇー!!!!!! w(゜゜)w
ちなみに、私が見かけたのはフロントのおばあさんと
案内してくれて料理も出してくれたこのおばあさん、
それと朝になって無言で片づけをしていたおっさんだけ。
全従業員3~4名???
深夜に目が覚めると、このおばあさんが横に座っていたりしないか、
と勝手に想像して空恐ろしくなる^^;
夜に廊下を歩くのは、なかなかきますよ・・・w
しかしこのレトロな流し場。
ナイスな雰囲気ですよね^^;
部屋もレトロ!
まるで昭和20年代にでもタイムスリップしたよう。
いや、そのときならまだ新しいはずだ。
このカビ臭い空気、これは生きた化石だ(^益^)b
この部屋で古い詩を読んだりしました。
心が洗われます(^益^)b
それは19世紀の英国の詩。
オクスフォードの学者が世の中のゴタゴタを避け、
放浪者となって荒野を巡り、
あちこちに現れては消えるという伝説の話でした。
サッシなんかじゃないところがイイ。
窓を閉める金具を回して引き出すと、直角に折れるやつでした。
なつかしいゾ^^
ちなみに冷蔵庫は、「ビール瓶横置き&引き出した瞬間フロント即察知方式」であった。
ワシはこのシステムが嫌いだ。♡ホテルじゃあるまいしw
だいたいこれでは持ち込んだ酒やビールを冷やす空間が少ない。
(セコイことすんなって?)
さらに鍵がついていて、夜中に勝手に閉まったりする。
気をつけないと朝、「持ち込んだビールが出せないんですけどぉ」ってフロントに電話するしかなくなったりするぢゃないかね。
クレジット・カードも使えないくせに、こんなところを近代化するなってのw
窓からは川の眺め。
その水音は大変大きく、まるで大雨が降っているような錯覚をさせるほどでした。
友人: 温泉宿って川のすぐ横にありますよねえ。これって大事らしいんです。となりの部屋の話し声が聞こえたり、夜の秘め事♡が聞こえてこないようになっているらしいんですよ。*゜益゜*
ホォォ・・・ しかしここはおとこ二人だし、秘め事どころかオバケでも出そうなほどに、まわりにゃ全然ひと気がないんですけど・・・w(゜゜)w
こーゆーところは2泊だけでなく、しばらく滞在してのんびりしたいような雰囲気の宿でした(^益^)b