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さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

宮寒梅 純米吟醸45

2013年02月01日 | 



友人が宮城の酒を持ってやってきた。甘くもなく辛くもなくバランスがとれていて、
それなりに米の熟成した香りが楽しめるなかなかの逸品でした。いずれまた
一本飲みたいところですが、店頭で見たこともないし、おそらくわずかな契約した
酒屋にしか卸していない銘柄でしょう。

宮城の酒は特に美味しい。地震や津波という天災はしかたないとして、原発事故
という人災でひどい目にあいました。米と水。放射能が酒に検出されたという話は
聞いておりませんが、あれだけ広範囲の被害、酒どころに何の影響もないわけが
ありません。

放射能の除染作業でひどい手抜きが横行しているそうです。片づけるどころか
あちこちに捨てる、川に流す。そもそも途方もない広さの土や葉っぱを、片づける
ってどこに?最初からいい加減な、その場しのぎの考え方のような気もします。

海外の報道でもだいぶ話題になったそうです。それも「ひどい手抜き作業」という
ことだけでなく、「日本人でもこんないい加減なことするのか?!」というものです。

先日、日本が「返す気はないよ」と宣言するような借金をしまくり、日本円という
金券を刷りまくってインフレを起こし、通貨の信用を落として円安を誘導する
アベノミクスというとんでもない暴挙についてお話しました。

収入に対しての借金の割合、その天文学的残高がダントツ世界一の日本なのに
これだけ円高、すなわち通貨に対する信用が高いのはなぜ?と普通思います。
それは「日本人なら借金を踏み倒すようなことはしないだろう」という篤い信頼が
大きな要因です。他に比べて、ですが。

私はいろんな国を旅してきましたが、「日本人である」ということだけで信用される
ことを何度も感じました。盗むなどということはもちろん、ずるいこと、ごまかすこと
などしないだろうという信用です。とある宿などでは、「宿泊費は出て行く前に
机に置いて行ってくれればいいよ」と言われたこともあります。

ワールドカップ・サッカーの会場では、日本人はみんなして出したゴミを集めて
片づけて帰るというのが話題になったし、大学生が落書きしたイタリアの教会には、
あとで謝ってわざわざ消しに来た、というのがニュースになりました。

神戸の震災では、水のペットボトルを買おうとした人が、店員がいないので
お金を置いてゆき、そのお金を誰もとらない、というのが報じられていました。
いまこれを読んでいる人、置いてある小銭、誰も見ていなくたって取らないでしょ?
それはけっこう驚かれるのですw ロスアンジェルス地震では、盗みどころか
強盗、略奪、殺人でしたよ。極端な例ですが^^;

こういった信用は、長い間の、多くの人々の積み重ねで出来上がったものです。
これは大事にしたいよw 借金は少しくらい苦労したってきっちり返すもんだよw

「日本を立て直す」とか、「日本再生」とかゆってるやつが、その真逆にまっしぐらな
ことしてますよね。たしか「美しい日本」とかもゆってましたね。冗談でなく。

少しくらい我慢したって、気位を高く、恥ずかしくない気持ちでいたいよ。
というのはこのブログの読者の数くらい少数派だったりするのかな(^益^;