さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

夜空はロマンチックな気分になるねえ

2018年08月16日 | らくがき



アンヌ、ぼくは…ぼくはね、人間じゃないんだ。
M78星雲から来た、ウルトラセブンなんだ!

(ここでシューマンのピアノ協奏曲スタート)

西の空に明けの明星が耀く頃、ひとつの光が宇宙へ飛んで行く。
それが僕なんだよ。
さよなら、アンヌ!

M78星雲って、イスカンダルより遠いの?

それは話が違うんだよ、アンヌ。

実家に戻ったら、ご兄弟がたくさんいるんですってね。

ウルトラ7人兄弟と呼ばれているよ。

お父さん、だいぶお盛んなのね♪ところで下の弟さん「帰ってきたウルトラマン」って、すぐ上のお兄さんとは別人なんでしょ?「帰ってきた」って、まぎらわしいわね。

だから弟は「ジャック」と呼ばれてもいるよ。

あら、外人さんみたいだわね。

いやだから外国どころか、よその星から来たんですってば。

だって一番下の「タロウ」さんって、日本人じゃないの?

・・・


モテるのかモテないのか 風俗大王永井荷風 3

2018年08月14日 | らくがき

 『断腸亭日乗』には、荷風の愛人一覧表がある。一夜限りの風俗で遊んだのは別にして、芸者など金で買った愛人のリストである。その数や16人。彼は金で女と遊んで、その女とつきあう、もしくは身請けや同棲に至るというコース専門なのだ。口八丁手八丁で素人女を騙したり口説くことはせず、商売女と経済的合意の上で関係に至るわけであるから、人道的と言えようか。しかし私の女友達で、「東南アジアで買春をするようなヤツは最低だ!でも口説いて落としたなら、でかした!だよ」と言った人がいる。それも一理あるような気がするがなぁ・・・。
 
                                        

 上述したが、荷風は八重次という芸者と一度は正式に結婚している。おそらくは若気の至りなのであろう。親に勧められた見合い結婚がすぐに破綻し、その前からつきあっていた芸者ならばよかろうと思ったのだろうが、これまたすぐに破綻。ふられたのである。その芸者の別れの言葉がキツイ。

 あなた様にはまるで私を二束三文にふみくだし、どこのかぼちゃ娘か
 大根女郎でも拾ってきたように、御飯さえたべさせておけばよいとは、
 勝手だ。見下されて長居はかえってお邪魔。

 荷風がつきあう女性を次々に変えていったとも言えるのであろうが、彼の金や名声にひかれて関係を持った女たちからも、その自分勝手な態度にあいそをつかされていたこともしばしばあったのではないか、と想像できるのである。
 次々に異性が近づいてくるが、つきあいが続かないという、何か問題がありそうな人はいますよね。そういう人がもてるのかもてないのか、それは微妙な問題であります。


モテるのかモテないのか 風俗大王永井荷風 2

2018年08月10日 | らくがき

 さて筋金が入っているんだか、軟弱なんだか微妙な荷風さん、スケベのほうではかなり有名である。体に愛人の名前「こう命」なんてタトゥーを入れたりするくせに、気の変るのは滅法早い。

 卯年に当たるものは浮気にて飽き易き性なりといへり。さるが故にや半年と
 長つヾきした女はなし。大抵は三月目位にて、庭の花にはあらねど時候の
 変目が色のかはり目と
はなるなりけり。
 (生まれた年のせいにするってのがセコイね)

 
というわけで、惚れやすく飽きやすい荷風は、季節の変わり目と同じように、次々と女を変えていったわけである。「彼女いない歴」どころではない、次から次へと間をおかずに、いや重なったりしながら女遍歴は続くのであった。
 当時めずらしかった洋行帰りのお金持ちで、人気作家ともなればモテるのも当然か。

しかしぢゃ(゚益゚)



 やつは風俗大王である。近寄る女は、すべてその道の女なのである。有名な日記には、風俗レポートが詳細に描かれている。(ここから上品な方は読むのを考えてください。もちろん18禁)

 
京橋河岸通のとある露地にバラツクのカッフヱーあり。女給外に
 出て通行の人をとらへ寄り
添ひて私語する様甚いぶかしければ、
 入りて見るに(客引きがいぶかしくて、入るかよw)
女四五人
 あり。参円にて淫を売るといふ。五円出せば二階の一室に案内
 して女二三人裸体に
なり客の望むがまゝにいかなることもする
 云ふ。(二三人望むがまま・・・(=゚益゚):;*.:;ハナヂ
 
祝儀四五円与る時は女給テーブルの下にもくり込み、男の物を
 口に入れて気をやらせる由・・・
 (゚益゚)

 こういうところの専門家は、いくら女性関係が多くても「もてる」とは言わない気もする・・・。しかし次のくだりにはブッ飛んだ。「僕は若い時から一種の潔癖があつて、人の前で酔払はない事。処女を犯さない事。素人の女に関係しない事。此の三箇条を規則にしてゐる。」素人の女には関係しないというのが「潔癖」というのもたいしたタマゲタ。たしかにそういう意味でうぶな女を泣かせることはなかったのかも。


モテるのかモテないのか 風俗大王永井荷風 1

2018年08月07日 | らくがき

 「紀州のドン・ファン」なんてジイサンが死にました(殺されたの?)。ドン・ファンなんていうからにはもてたのだろう、と思いきや、ワイドショーによりますと「月に100万やるから結婚しろ。月の半分は自由にどこかに行っててもいいから」と「契約」を迫ったそうです。若い女性は、「それならおいしい話だな、と思い結婚しました」と言っていました。
 それはね、もてるんじゃなくて、ただ娼婦を買ってるんでしょっ。ドン・ファンは色男で女性を口説き、彼に惚れた女性のほうは、すべてを捨ててまでドン・ファンと結婚したい、と思ったんです。紀州の方は「自称ドン・ファン」だそうですが、そのネーミングはやめてほしい。

              

 
さて東京下町を根城にし、生涯孤高の文人として生きたということだけで、私が親近感と尊敬の念を持たずにはいられない作家が、永井荷風である。上記のドン・ファンの話を聞くと、荷風のことを思わないではいられない。やつはもてたのか?

 彼の中学時代は髪を伸ばし、洋服などもしゃれていた。明治時代であるから、「ハイカラ」なのである。それが気に食わないと乱暴な連中が、荷風を殴って髪を切ってしまった。あとで荷風はその連中の家を一軒一軒回り、その親に「いつかひとりひとりのときに仕返ししてやるから、そのときに文句を言うな」と言ったらしい。その子供たちは親にこっぴどく怒られたとか。私は乱暴な連中と同じように、変わり者の生意気な長髪を見れば丸刈りにしてやりたい気もするし、一方で荷風の気持ちになってひとりひとりに仕返しをしてやるというのにも誘惑を感じてしまいますなぁ(そんな度胸はナイ気もするが)
 大金持ちの家に生まれたぼんぼん育ちで、勉強もあまりしなかったので、親は仕方なくアメリカへ留学させ、横浜正金銀行の海外支店に就職させてやる
(情けない)。しかし荷風は勝手に辞めてしまい、そのあとすぐに帰国せず、パリに遊んでいる。

いいねえ(^益^)いいねえ。

 親戚づきあいなどのしきたりが嫌いで、親に決められた結婚生活は半年ともたなかった。もともと芸者の八重次という女とつきあっており、すぐにこれと再婚するが、それも一年ともたなかった。子供も絶対に持つ気はないという、根っからの自由人(自分勝手な人)なわけだ。
 戦争中に政府が市民から金(ゴールド)をかき集めた。それを荷風は気に入らず、国にまき上げられるよりはと、わずかというのにキセルの口や金具などの金製品を、隅田川に投げ捨てた。だいたい権威・権力、「お上」といったものが大嫌いな性分だったのである
(俺なら捨てないで隠すかな)


懐かしの同窓会@浅草

2018年08月04日 | らくがき

暑い夏の日、地元浅草で10人あまりの同窓会があるというので行ってみた。何人かは数年ぶり、また何人かは10年以上、そして小学校の卒業以来というのもいた。浅草駅に集合だったのだが、時間になってもそれらしいグループはいない。そして「まさかあれではあるまいな」と思ったおっさん、おばちゃんの塊がそれであった。俺もあんなんなのね?そしてあちらもそう思っているのかもしれない。自分の姿は見えないからなあ。

小学生のときにかなり太っていたT君の腹は、鏡餅みたいに段ができていた。椅子の上にあぐらをかいていたのは、そのほうが楽なのだろう。

おとなしい美少女だったOさんは年齢を重ねても素敵だったし、肝っ玉かあさん的キャラだったSさんも、あいかわらずの貫禄。「ジャイアンみたいだったよねえ」なんて言うやつがいるので、「せめてジャイ子と言えよ」と注意しておいた。みんな笑うと昔の顔が甦る。俺はしょうもないクソガキだったのだが、それもきっとそのままなのだろうな。

共有するものは過去の記憶なので、みんなで思い出を掘り起こす。ずっと笑顔でニコニコしていたK君は、中学に行ってからの英語の先生を思い出し、そこで初めて笑顔が途切れた。

あいつは合わなかったなー。俺が休んで家にいたらさ、電話がかかってきて、「おい、休んで宿題やってるんだろ!」なんて決めつけやがったんだよ。そもそも、俺は宿題なんてやってねえんだっつーのっ!

                     

ねえ、いまここでコーフンして怒らなくたっていいじゃんw

そうか♪とすぐに笑顔に戻りましたが。。。

恨みというのは、何十年経っても居酒屋で怒り暴発するほどのものなのね。

しかしまだ思い出話ばかりする年でもないよなあ。次回は10年後かあ?