先日「水都大阪2009」に関連して総合アドバイザーを務める建築家の安藤忠雄さんが、中之島の桜並木に関するお話しをされているニュースを見ました。淀川から水上バスなどで見た大阪の街並み風景が、国際都市の景観としても魅力あるものになって欲しいと思います。
そこで壁面がツタに覆われているビルの映像も流れていて、無機的で汚れたコンクリートの“裏面”がとても良い感じに見えました。水都大阪といっても昔の感覚では、川に面したビルの裏面には無頓着な街だったのではないかと想います。また戦後は水上交通が寂れてしまい、コンクリートの護岸工事で川辺から人の姿が無くなったのと同時に、水都の面影は消えてしまっていたのではないでしょうか。
ただ最近は都会を流れる小さな疎水にも、自然の豊かな環境づくりが求められる時代です。まして水都大阪を流れる淀川の景観は、新しい風景の大切な象徴のように感じられます。
※ 写真は阪急淡路駅のホームに間近に迫っている住宅の壁面ですが、一面ツタに覆われて乗客の目を一時憩わせてくれています。