日曜日のお昼に阪急山田のモール「Dew」にある家族亭にお蕎麦を食べに行った帰りの電車内で、どこからか雀が一羽飛び回っていました。おそらくホームで乗客に驚き、開いていたドアから入ってしまったのでしょう。
何人か心優しき人達が窓ガラスを上げて出してやろうとするのですが、雀は動転しているのか警戒しているのかなかなか思うようにはなりません。幸い各車両の連結部のドアが開いており、雀は乗客の間を縫うように前から後ろの車両まで行ったり来たりを繰り返します。
ハトや野鳥が住宅や施設の大ウィンドーに全速力でぶつかり、首の骨を折ったり気絶して落ちてくるのを何度か見ましたが、この雀はそういう勘違いはしないのを不思議に思い皆と一緒に見守りました。カラスなどと同じく人間の生活と共に長い間生きている中で、透明ガラスの存在を能力として感じ取れるようになっているのではないかと想われます。
迷い雀はどうなったのか分らないままに、結局しばらくして千里山駅に着いてしまいました。