先日の団博(団地博覧会)でもトークショーで話が出ていましたが、映画『平成狸合戦ぽんぽこ』でも描かれたように初めは公団の開発が自然破壊に繋がると批判されていたのが、時を経た現在では周辺の街が窮屈な建物ばかりになり、却って団地内がゆったりとした緑豊かな空間になっています。千里山団地の桜並木や灌木の緑も、鬱蒼とした自然感を漂わせています。
そのような千里山団地の敷地内の草生した専用歩道に、郵便配達のバイクが駐輪されているのが見えました。街中に停められた時とは違って、緑の中に赤いバイクが美しいコントラストに映え、何か懐かしい風景に想え気分が和みました。
暫くすると階段を駆け下りてくる若い配達員の姿が現れ、僕を住民と想われたのか軽く会釈をしたあと、エンジンを吹かして街の幹線道路の方へ走り去りました。おそらく毎日階段の上り下りで大変なはずですが、この自然の中ではそれほど疲れないのかも知れないと想いながら見送りました。
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