千里山ブラウズ

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節電と伝統工芸品

2011-07-01 23:55:33 | Weblog

 昨夕のNHK関西ニュースで、7月1日から始まる15%の節電対応に関して、富田林の特産品である大阪よしずや京都の扇子、また緑のカーテン用に伝統野菜のヤマノイモを育てて食べようという産地などが紹介されていました。わずか2軒になってしまった大阪よしずのメーカーの作業所では、舞い込む注文に3交代制で対応しても追いつかないという嬉しい悲鳴を上げていました。
 現代文明のシンボルでもあった原発の事故による節電を契機に、古き日本の暮らしの生活用品や特産品に光が当たってます。改めて想い返せばクーラーやエアコンの無かった時代には、扇風機のようなプリミティブな電化製品だけでは、蒸し暑い日本の夏を過ごすには十分ではなかったので、従来の伝統工芸品などを幾つか合わせて使いながら、日本独特の生活文化と現代技術との共存が図られていたと想います。現代技術が急速に進みエアコン機能がより完全に近づくにつれて、合わせ技としての他の生活用品は次第に消滅していきました。
 エアコンがギンギンに効いたオフィスで冷え性のOLが我慢して体調を崩していたり、家庭でも気密性の良いマンションの室内で換気を怠りアレルギーを発症したりするより、夏は暑いものと再認識することから、少しレトロな電化製品(扇風機も斬新なデザインの製品が出ています)と、合わせて伝統的な生活文化と季節感を楽しむ方が何か豊かな感じがします。
 こう考えると節電も良いものかも知れません! 僕の大好きな和服(浴衣でも良いですが)を楽しむ生活も、これを契機として業界がもっと魅力をアピールして貰えると嬉しいのですが‥‥。