僕は今年でフリーランスのプロダクト・デザイナーとして独立後ちょうど10年になりました(スカイフルスターズ)。その間大企業のデザインのお手伝いも少しはありますが、主に中小企業の商品開発からCIマニュアル・カタログ・WEBサイトなどでトータルなデザイン業務をさせて頂いております。
下記の紹介する新書2冊の著者たちは同じプロダクト・デザイナーとして、大企業のインハウス・デザイナーから出発したり、或は僕と同じようにデザイン事務所に数年勤めた後に独立し、現在は母校で講師もされながら多くの中小企業のCIやPI(プロダクト・アイデンティティー)そして商品デザイン開発を手掛けています。その中で日頃接している中小企業の経営者や開発担当者が、「デザイン的思想」を導入する時の心理的バリアーを取り除き、最終的に落とし込む「色や形」のデザインはもちろんですが、その背後にあるべき「デザイン的思想」が大切なことを訴えます。企業それぞれが持っている「得意技」を活かした粘り強い開発姿勢が、ユーザーの心に届くまで経営者や開発担当者に長い期間寄り添いながら、トータルなデザイン・コンサルティング業務を行うことが外部デザイナーの使命と捉えています。
この本は中小企業サイドの人達が外部デザイナーの導入を検討する時への参考書として出版されましたが、同業者の僕らフリーランスのデザイナーにとってもその使命や戦略までも改めて考え直させてくれる内容でした。
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