今夜のNHK音楽番組「SONGS」は、作詞家の松本隆さんから「あなたの歌声には言霊がある」と賞されたシャンソン歌手クミコさん特集でした。
先週の関西テレビ系バラエティー「快傑えみちゃんねる」にもゲストの一人として出演されていましたが、冒頭の紹介の場面で番組の準レギラーでもある円広志さんさんとの意外な関係が話題になりました。円広志さんは“飛んで飛んで”の『夢想花』で1978年ヤマハ・ポプコンと、その後で出場した世界歌謡祭でもグランプリを獲得しましたが、その時に大学時代のクミコさんも出場しており予選で落ちてしまったということです。それが今では紅白出場歌手となったクミコさんとの立場が逆転してしまったと、司会の上沼恵美子さんに円さんが面白可笑しくいじられていました。
その頃から30年間余りずっと歌い続けておられますが、Wikipediaによるとクミコさんが今日のように一般に知られるようになったのは、フランスのシンガー・ソングライターのバルバラ(Barbara)の『Ma Plus Belle Histoire d'Amour』(YouTube)に、詩人の覚和歌子さんが原詞を離れて作詞した『わが麗しき恋物語』(YouTube)という曲を歌い注目されてからで、その時2002年にはクミコさんは遅咲きですでに48歳になっていました。そして昨年は「原爆の子の像」のモデル・佐々木禎子さんの甥でありシンガーソングライターの佐々木祐滋さんが、禎子さんと平和への想いを綴った歌をメジャー・カバーした『INORI~祈り~』(YouTube)が話題となり、満を持して年末の紅白出場を果たしました。また「‥‥シャンソン歌手と形容されることもあるが、レパートリーにはシャンソンより、オリジナル、戦前戦後の日本と世界の歌謡曲やポビュラーソングが多い」とも解説に書かれています。やはりクミコさんの音楽の根っこには、青春を過ごし歌への感性を育んだヤマハ・ポプコン時代が活きているのだと想います。
そしてまた番組では、クミコさんが3月11日に石巻市のコンサート・リハーサル中に被災され、市民ホールの裏山へ必死の想いで避難し不安な一夜を地元の人達と一緒に過ごした体験から、被災者に格別の想いを持って音楽活動で支援されていることや、生命の大切さを歌い継ぐ想いを新たにされたことも紹介されていました。
私事で済みませんが実は東日本大震災・津波復興支援チャリティーソング第2弾として準備中の、オリジナル曲『水仙の咲く丘に君がいて』でイメージしたのはクミコさんの歌声でした。それこそ“夢想花”と言われそうですが‥‥。
※ 新曲の原曲「SOLEADO」は14世紀後半にイタリアで作曲されたようです。良く知られ優れた外国曲に現代アレンジの解釈を施し、女性詩人や脚本家のオリジナル歌詞を乗せて改めて生命を吹き込むクミコ・スタイルが一つ確立した感じです。
![]() | 最後の恋~哀しみのソレアード~ |
クミコ | |
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