以前、経済・軍事評論家の長谷川慶太郎さんの『シェールガス革命で世界は激変する』をご紹介しましたが、その後も証券アナリストによる類似の参考本が出されています。共に世界経済の浮沈を大きく左右するシェール革命、そしてそれを主導するアメリカ経済の復活をベースに各国の分析をしています。
興味深いのはシェール“ガス”が世界で広く活用されるまでには、掘削機械やパイプライン敷設また液化プラントなど設備投資に大きなコストと時間が掛かるということで、それに対してシェール“オイル”の方が島国の日本でも比較的に輸入されやすいようです。
同様に世界で埋蔵量の多いとされている国の中でも、中国やオーストラリアなどそれが内陸部にある場合は、コストや時間的に開発が容易でない場合もあります。
それはともかく既に資源・エネルギー価格の低下が現れており、資源輸入国の日本もその恩恵に預かるという予測は、厳しい原発問題に直面している時期として幸運なことではあります。
![]() | シェール革命で日本は再浮上する |
藤田勉 | |
毎日新聞社 |
![]() | アメリカの世界戦略に乗って、日本経済は大復活する! |
中原圭介 | |
東洋経済新報社 |