サントリーがアメリカの蒸留酒ブランド・メーカーであるビーム社を、1.6兆円で買収したというニュースが先日ありました。
デフレ脱却の端緒についた感はあっても、少子高齢化を受けて国内の消費が将来的に伸び難い状況は厳しく、産業を問わず国内メーカーは世界戦略に向かわざるを得ないということかも知れません。
しかし最近は円高・株安の時代のそれとは少し違い、何か積極的なイメージがするのは気のせいなのでしょうか。
和食の世界文化遺産にともなう食材や調味料・調理器具、そして店舗・チェーンの世界進出の話題も、テレビなどのビジネス番組で良く採り上げられるようになりました。
それらを視ていると、従来から評価の高い先端・伝統技術だけでなく、日本人や日本文化に至るまでメイド・イン・ジャパンに、再び自信を持ち始めているのが感じられます。
これが国内だけの或いは一過性のブームに終わるのか、東京オリンピックまで続いて盛り上がっていくのか、世界経済との関係も大きく影響を受けるので予測は難しいですが、世界的なエネルギー価格の負担軽減の方向性の中で、日本経済に新たな活力が生まれてくることを期待しています。
※ 昨年のビール類の売り上げが9年連続で下がったと夕刊ニュースで言っていました。他の酒類も多くなっていることも重なっていますが、今後は安いタイプのビールよりもプレミアム・ビールの開発にも力を入れていくようです。