続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

愛する物よ、さようなら。

2011-07-13 06:45:58 | 日常
 梅雨もあけ、夏本番。
 網戸を洗い、カーテン類を洗濯し、窓ガラスを拭く。食器戸棚のガラス戸を外し清掃。

 いつの間にか増えた食器・・・気に入って買った思い出の品は使い勝手が悪くても簡単には捨てられない。
(親が亡くなって家を片付けたら60万円近くの費用がかかりました)というAさんの言葉が過ぎる。
 わたしが万が一のとき、息子たちは、わたしの集めたガラクタに往生するかもしれない。そんなことのない様に風通しよくシンプルに暮らす・・・。年毎に執着を切り捨てている。

《箸と茶碗があれば・・・なんなら手で受けましょう》という山頭火ほどには行き着かないけれど、とにかく処分しなくては!

 今朝の不燃ごみには、使用する目的を失った幾種の物・・・ステンドグラスの笠のついたちょっと見豪華なランプ(重すぎて安普請の家には置き場所がなかった)・・・茶碗、湯のみ、コップ・・・。

 まだまだ捨てるものが・・・でもそれはこの次に・・・。未練というより自分の中での衝撃の軽減のため。

 涼しく暮らす・・・素寒貧・・・自分らしい暮らしで後少しを乗り切りたい。

 自分にとって愛する物は、家族にとってはただのゴミ・・・さようなら・・・ゴミ収集車が持ち去るまでは少し心が痛いわたし。

『城』539。

2011-07-13 06:04:17 | カフカ覚書
「あら、測量師さんのことは、すっかり忘れてしまっていましたわ」フリーダは、そう言いながら、小さな足をKの胸のうえにのせた。「とっくに出ていってしまったのじゃないかしら」

 測量師/Landvermesser→Landvermissen/土地不在に気づいた人。
 小さな/kleinen→klann/氏族。
 足/Fass→Hass/憎しみ。
 胸/Brust→braust/とどろく。
 
☆土地不在に気づいてしまった人のことをすっかり忘れてしまいましたわ」フリーダはそう言いながら、氏族の憎しみをKはとどろかせた。「多分ずっと昔から不在は進行しているのじゃないかしら」