続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『風の又三郎』58。

2011-07-29 06:30:10 | 宮沢賢治
それからずうっと下の組の子どもらは一目散に教室を飛び出しましたが四年生の子どもらはまだもぢもぢしてゐました。

 下はカと読んで、化(形、性質を変えて別のものになる)
 組はソと読んで、蘇。
 一目散は、溢・黙・Sun。
 飛び出すは、ヒ・スイと読んで、秘・推。

☆それからずっと形、性質を変えて別のものに蘇り(死の溢れている)黙した太陽は、胸悉(悉く胸の中=心、精神)の秘密だと推しはかる。

『城』553。

2011-07-29 06:14:40 | カフカ覚書
彼らは、失神したような状態でころげまわった。Kは、この失神状態からたえず抜けだそうとこころみたが、どうにもならなかった。

 失神/besinnungslosigkeit・・・無分別。
 ころげまわった/rollten→rotte/徒党、群れ。

☆彼らは、無分別だということをおぼろげながら知っている人たちである。Kはこの状態を守るためたえず努めたが、いくらか遠くへ来てしまったようだった。