Eさんは回復を見せて、昨朝は自分の足で立ち、杖を付いて、わたしを見ると「きのうはどうもありがとう」と言ってくれた。
様相からだけ伺うと、劇的な回復と見えた。息子さんは病院へ連れて行き、入院ということもなく二人とも帰宅したらしい気配。(でも、ひとっ跳びの階段もままならない様子が何となく伝わってくる。)
でも、聞こえてきたのは、
「お母さん、お母さんがもっとしっかりしてくれないと僕も本当に困るんだよ。何も出来なくて・・・。」
「・・・」
「お母さん、もっと頑張ってよ」
「・・・」
Eさんは耳が遠い、息子さんは悲鳴にも似た大声を張り上げている。真夏の間昼間網戸の窓から声は筒抜けである。
いつかわたしにもこういう日が来るのだろうか・・・。頑張れとも言わずに育てた息子に「お母さん、もっと頑張ってよ。僕が困るんだから」と。
この言葉に衰弱したわたしはなんと答えればいいんだろう。
《教育というもの、ここまで見据えて育てなければいけなかったのかも》
様相からだけ伺うと、劇的な回復と見えた。息子さんは病院へ連れて行き、入院ということもなく二人とも帰宅したらしい気配。(でも、ひとっ跳びの階段もままならない様子が何となく伝わってくる。)
でも、聞こえてきたのは、
「お母さん、お母さんがもっとしっかりしてくれないと僕も本当に困るんだよ。何も出来なくて・・・。」
「・・・」
「お母さん、もっと頑張ってよ」
「・・・」
Eさんは耳が遠い、息子さんは悲鳴にも似た大声を張り上げている。真夏の間昼間網戸の窓から声は筒抜けである。
いつかわたしにもこういう日が来るのだろうか・・・。頑張れとも言わずに育てた息子に「お母さん、もっと頑張ってよ。僕が困るんだから」と。
この言葉に衰弱したわたしはなんと答えればいいんだろう。
《教育というもの、ここまで見据えて育てなければいけなかったのかも》