続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

切ない・・・。

2011-08-11 07:17:15 | 日常
 Eさんは回復を見せて、昨朝は自分の足で立ち、杖を付いて、わたしを見ると「きのうはどうもありがとう」と言ってくれた。

 様相からだけ伺うと、劇的な回復と見えた。息子さんは病院へ連れて行き、入院ということもなく二人とも帰宅したらしい気配。(でも、ひとっ跳びの階段もままならない様子が何となく伝わってくる。)


 でも、聞こえてきたのは、
「お母さん、お母さんがもっとしっかりしてくれないと僕も本当に困るんだよ。何も出来なくて・・・。」
「・・・」
「お母さん、もっと頑張ってよ」
「・・・」
 Eさんは耳が遠い、息子さんは悲鳴にも似た大声を張り上げている。真夏の間昼間網戸の窓から声は筒抜けである。


 
 いつかわたしにもこういう日が来るのだろうか・・・。頑張れとも言わずに育てた息子に「お母さん、もっと頑張ってよ。僕が困るんだから」と。
 この言葉に衰弱したわたしはなんと答えればいいんだろう。

《教育というもの、ここまで見据えて育てなければいけなかったのかも》

『風の又三郎』70。

2011-08-11 06:49:39 | 宮沢賢治
「わぁい。やんたぢゃ。今日五年生ど六年生だな。」
 嘉助は大急ぎで教室をはねだして遁げてしまひました。

 大急ぎはダイ・キュウと読んで、die(死)、究(つきつめるおと)
 教室は、キョウ・シツと読んで、胸、悉(胸の中つまり精神)

☆「経(不変の真理を説いた書物)は、午(十二支の第七→シチは死地)の念(思い)を唱えるのと、無の念を唱えるのだな」
 嘉助はdie(死)を究/突き詰めるために、胸悉(精神)を、頓(仏)いちいち修行の段階を経ないですぐに悟りを開く状態)になりました。

『城』565。

2011-08-11 06:28:13 | カフカ覚書
不安なほど幸福でもあった。というのは、もしフリーダに去られたら、自分がもっているすべてのものを失ってしまうような気がしたのである。

 不安/angstlich→ungesetzlich/違法(非合法)の。

☆非合法の幸福でもあった。というのは、もしフリーダ(平和、自由)に見捨てられたら、自分はすべてのものを失ってしまうような気がしたのである。