続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

そういえば・・・。

2011-08-20 12:45:03 | 日常
 県道沿いの某所にいわゆるゴミ屋敷がある、バスの中から見かけるその家。一端は片付いたかに見えた時期もあったのに・・・。

 だんだん増えていくゴミ袋・・・塀の隙間はもちろん、ついに屋根の上まで・・・。住人はどうも初老の男性。
 ある日、自転車の脇でカップラーメンを食べているのを目撃。その後も自転車に寄り添うように突っ立っている姿が。

(もしかしたら、自分の家に入れなくなってしまったのではと思われる)
 たいていの時、その男性は家に隣接した駐車場で突っ立っている。不在だとむしろ(どうしたのだろう)とこちらが不安になるくらいで、おじさんはどこを見るという風でもなくどこかを見ながら立っている。

(夜はどうしているのだろう)自宅をゴミで埋め尽くして自分の居場所さえ失くしてしまったおじさん。

 明らかにこれは精神疾患でもある。
 面識はないけれど、おじさんが呆然と立っている姿は普通に見えて異常事態・・・。どういう経由でこうなってしまったのだろう・・・。
 おじさんは満足しているのだろうか・・・。

捨てる、捨てる、見ないで捨てる。

2011-08-20 12:43:44 | 日常
 今日は11時半の歯医者の予約があったので落ち着いて集中できないと思い、片付け物をした。二階のかつての仕事部屋の押入れには何が入っているのか定かでないほど使用していない。

 もちろん大体は分かっている・・・考えたくないだけの半端なものがいっぱい。

 意を決して、手編みのセーター類、十枚ほどを透明ビニール袋へ。秋の夜長時間を惜しんで編んだ思い出のセーター、カーディガン・・・。薄手な既製品のほうがずっと着易くてもう長年着ていないどころか編んだだけで袖を通していないものもある。これだけは取っておこうとした十枚もついにお別れの日が・・・明日は資源ごみ収集の日。
 ほかにも山のような端切れ類・・・パッチワークもこう視力が落ちたのではやっている場合ではないと断念。
 紙類・・・。
 子供たちが使用した笛やハモニカ・・・。
 とにかく捨てようと決意・・・二十年近くも明けていなかった押入れは埃くさくて雑巾でぬぐうと真っ黒。

 朝に晩に仕事に明け暮れていたこの部屋は、物置状態でもある。足の踏み場もないほどのガラクタを・・・分別しながらとにかく袋に詰めていく。

 近所のKIさん、亡夫の書棚を片付けるのに疲労困憊の態だったのはつい最近の事。
「年を取ってからじゃダメね、なるべく早く片付けなくては・・・」とのコメント。
 

 なんだか常に捨てているようだけど・・・まだまだ。
 若い頃から片付け魔に近かったわたし、亡母に「わたしも一緒に片付けて」と言われたこともあるのに・・・なんで物が増えていくの?

 捨てても捨てても追いつかない・・・。

総決算。

2011-08-20 06:42:14 | 日常
 昼過ぎ、衣笠城址のバス停に座っていると、YRP野比駅から来たバスから一人の老女が降りてきた。キャリーバックと大きな荷物、それに普通のバック・・・異様なほどの大荷物とまでは行かないにしてもかなりなもので、小柄な老女の身には負担が大きすぎるように思われた。

 わたしの横に腰をかけ、バスを待ったけど中々来なかった。そのうちものすごい豪雨・・・ベンチにも座っていられず傘をさして立ち上がった。
「すごい雨ですね」
「どちらまで行かれるのですか」(多すぎる荷物が気がかりでつい訊ねた)
「馬掘までです。この路線で、中央に出てそれから向こう方面に乗り換えるのです」
「ということは三回も乗りかえるわけですね」
「ええ、慣れていますから、それにバスを下りたら家はすぐ前ですから」という。

 荷物は新品、購入して来たものは・・・布団のように見えた。
 この雨の中、午後からは豪雨の予報もあったのになぜ?

「嫁は土日は外泊です。孫も・・・孫もねぇ」と言葉を濁した。
「同居ですけど、嫁は家の中のことは何もしないんです。息子が何でもするんですよ」
 家庭内の不和・・・身なりも上等、3月11日の震災にはオール電化で困りました、という不自由を感じさせない生活ランク。

 不必要と思われるものを遠出してまで買い歩く、それも両手に余るほどに。
 どこかでバランスが崩れている。
「もう、昔とは違いますから、家族は当てになりません。だからわたしは鍛えているんです」

 確かに・・・お金を使って、遠出して、いろいろ買い込み、雨にも負けない日常。齢80才過ぎと思われる老婦人の覚悟。

 老後・・・それぞれの人生の総決算の時かもしれない。

『城』574。

2011-08-20 06:01:32 | カフカ覚書
「おまえたち、なんの用があってこんなところにいるんだ」とKは、まるですべてが助手たちのせいだと言わんばかりの剣幕で叫んだ。そして、昨夜フリーダが使った鞭はないものだろうかと。あたりを見まわした。

 (助手たちの)せい/schuld・・・罪過。
 鞭/peitsch→patsch/苦境。
 あたり/ringsherum→ringen herum/格闘する。

☆「なにをするつもりなんだ」Kはまるですべては罪過(過ち)によるものだと言わんばかりに叫んだ。そしてフリーダがもたらす苦境と格闘をするつもりでいた。