続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

雨が降っている。

2015-01-27 06:13:12 | 日常
 雨降りの閉塞感に癒されている、そういう陰気な性格のわたし。目立たないようにひっそりと、人の陰に隠れて小さく息をしている。

(わたしが見えるの?)見えないといいなぁ・・・外に出ることが嫌い、用があれば、仕方なく無理に出かけている。
「うちに来ない?」と声を掛けられても「・・・ごめん」という感じの悪い返事しかできない。

 前に出ると言うことができない・・・このまま人生が終るの? 終ったら、きっと楽になる!と思うようなマイナーな性格に自分で呆れている。(ほんと、泣ける話だよ、我ながら。)


 雨が降っている。雨音、ときどき轟音、雷がどこかで落ちている。こんな雨の日、心に優しく響く懐かしい景色が浮かぶ。小学校の頃ほかのクラスにちょっと気になる男の子がいた。級友のOさんの家に遊びに行ったら、男の子たちが生垣の外から覗いていた、その中に彼がいて、どっきり!
 中学生になったら同じクラス、一番の成績で(やっぱり)と思ったのを覚えている。
 貧しげなお弁当を見られるのがいやで包みで隠しながら食べていたら、真っ白なお弁当を持参してコロッケなんかを注文して悠々と食べていた彼。
 ろくでもない点数のわたしの答案用紙を、わざわざ覗きに来たこともある。(えっ、なんで?って感じ)

 下校時は駅までの道を前後して歩くこともあって、それだけで嬉しかった初恋。

 高校生の時、林立した下駄箱のところから顔を出した彼、昇降口での束の間の遭遇、たまたま誰もいなくて二人きり。
 早稲田に通っていたころの彼を一度だけ見かけたことがある。それっきりの五十年・・・会ったことも見かけたことも一度もない。

 どうしているかな? 最寄の駅は今でも同じはず・・・一度地図を広げて見たら彼の家は昔のまま(でも住んでいないかも知れない)

 誰にでもある初恋の思い出、というか片思い。
 こんな雨の日には(どうしているかな)と、思わないこともない。

『冬のスケッチ』9。

2015-01-27 05:55:40 | 宮沢賢治
       *
 雪すこしふり
 杉にそゝぐ飴いろの日光
 なほ雪もよひ 白日輪、
 からすさわぐ


☆説(はなし)を散(ばらばらにし)、化(形、性質を変えて別のものになる)で構(組み立て)接(つないでいく)。
 魄(たましい)の実(まこと)を臨(のぞんでいる)。

『城』1863。

2015-01-27 05:44:47 | カフカ覚書
ハンスという少年は、無意識ながら腹の底を見せず、ほとんど陰険と言ってもいいくらいだった。これは、それまでの彼の様子や言葉からは、ほとんど見やぶられることができなかったのである。


☆若い(新しい)ハンス(団体)は、無意識ながら打ち解けず、閉ざされているといってもいいくらいだった。その出現やその言葉からは、ほとんど推定できなかった。