続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

「肯定を友とする」(これでいいのだ)

2015-03-06 06:02:59 | 日常
 わたしの人生は何だったのだろうと考える。
《無のような存在》ではなかったか・・・いえ、《目障りな存在》だったかもしれない。どちらにしても評価の薄い風に吹き飛ばされ霧消してしまうような軽い人生であったことは間違いない。

 そんなわたしが『生きる価値』を今さらながらに考えるなんて、無意味かもしれない。遡ること、たとえば百年前のわたしのルーツを辿って聞いてみたとする。
「どうでしたか?」
「・・・」
 多分生きるのに精一杯で人生を考えるなんて余裕もなく、繰り返される日常の中で明日のお米の心配に明け暮れていたのではないか。
 そういえば叔父がルーツを調べたことで判明したことがあり、父は「世が世なら・・・」と、急に胸を叩いたことがあった。大したことはないにしても、そこそこ余裕のある呑気な暮らしだったやも知れない。過去は風化する。いずれわたしも過去へ押し流され、思い出すことも不可能な宇宙の微塵と成り果てていく。

 そうだ、わたしの行く手に見えるもの、それは『無』である。無骨で頑なな意味の見出せない世界へと向かっているだけなのだ。(何をしても始まらない、無駄骨を費やすよりも・・・祖母の口癖「寝るほど楽があればこそ浮世の馬鹿は起きて働く」これでいこう)

 わたしなんかが人生云々を考えるのはおこがましい。あるがまま、流されるがまま自然体でいこう。


「自分とは何か」ではなく、「世界とは何か」という観点で大見得を切り面白がっていく。潔く残余を生きる。自分の人生に疑惑を持たないで、肯定を友としたい。(涙なしには語れない過去なんて振り返らない!というだけの事ですが)

『城』1898。

2015-03-06 05:44:16 | カフカ覚書
「解雇されようと、されまいと、とにかく昼食をとってきてほしいんだ」
「解雇されたの化、それとも、されていないのか、わたしが知りたいのは、そのことなんです」
「いまさらなにをつべこべ言っているんだ」と、教師は言った。「きみは、さっき解雇の申し出を受けつけなかったじゃないか」


☆「約束が破棄されようと、されまいと、とにかく岐路である一番星(運勢)は空虚なんだ」
 「約束が破棄されたのか、それともされていないのか、わたしが知りたいのはそのこtなんです」
 「何を言っているんだ」と、空虚(幻影)は言った。きみは約束の破棄をを受け入れなかったじゃないか」