続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

どこへ行ったの?

2015-03-20 06:49:15 | 日常
 三月になってからは一度もその姿を見ていないカフカさん(ツチイナゴ)、どこへ行ったの?

 昆虫の生態というものを知らないけれど、天気のいい暖かい日には必ず数時間姿を見せていたカフカさんなのに・・・さびしいな。

 成虫のまま冬越しする唯一の昆虫だと、あなたの種類を探し当て、そっと見守っていたのに。
 たまたまパンジーの植え込みに紛れたカフカさん、居心地が悪くてどこかへ消えたのかしら・・・つまんないなぁ。

 茶色で目立たない枯葉色、楽しいということはあるのかな? 生れて生きて死んでいく(それだけ?)まぁ、わたしの人生もそれに近いものがあるけどね。少しばかりの喜びは悲しい苦労に相殺されて、何か虚しさだけが残っているような気がする。

 だから、ツチイナゴの孤独が身に沁みたのかもしれない。昨夜、夢に見たもの。カラーでね、花の中にポツンと淋しい褐色の君が確かに居たんだよ。夢の中だけど胸がときめいたよ(ああ、生きていたんだ!)ってね。すごく嬉しかったのに、覚めたら布団の中・・・(えっ、夢だったの?)がっかりして、しばらく受け入れられなかった現実。

 朝起きて、植木鉢を覗いたけどやっぱりパンジーの花が静かに咲いているだけ・・・どこへ行ってしまったの?
 淋しいな・・・君をこんなに好きだったなんて、後になって気付くんだね。バイ、バイ・・・さよなら・・・。

『冬のスケッチ』58。

2015-03-20 06:35:05 | 宮沢賢治

二二   梢ばかりの紺の一本杉が見えたとき
     草にからだを投げつければ
     わづかに見える天の地図 
           *
     

☆章(文章)に混ざる逸(かくれたもの)を翻(ひっくりかえし)散(ばらばらにする)と、現われ、双(二つ)に到る。
 兼ねて展げた字の図りごとである。

『城』1912。

2015-03-20 06:22:56 | カフカ覚書
ふたりの熱心な仕事振りに、満足の様子であった。彼はさらに、どあのまえに暖房用の薪をひと山用意しておくようにと注意をあたえ(彼は、どうやらKをもう薪小屋へやらせたくなかったらしいが)、すぐまたもどってきて仕事ぶりをしらべるぞとおどしの言葉を残して、生徒たちのところへ帰っていった。


☆熱心さは教師(空虚/幻影)を満足させたように見えた。その後、冥土の企みを前に熱くなった兆しのあることを注意深くみていたが、彼はKをより以上には許すつもりはなく、再び急いで近づき小舟を配慮し、子孫たちのあの世へ帰っていった。