続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

マグリット『言葉の用法』

2017-08-11 07:35:30 | 美術ノート

 『言葉の用法』

 人体を想起させるような白い空白にcanon/大砲・corps de femme/女の身体・arbre/木という文字が入っている。 
 背景は暗緑色のベタと赤茶の煉瓦が二分割している。

 文字を見て、文字の意味を想起する。しかしこの文字は謎であり、関連性を持たないように思われる。にもかかわらず、この絵の中の情報を何かの形に結びつけようとする作用が働く。
 わたしたちは何か物を見るとき、それを当然として見る。つまり疑うことは論外である。

 集積された情報は観念として頭の中に整理され、それを基に情景を納得する次第である。
 ただその整理されていると思い込んでいる情報の列に不具合がある場合、混乱、混沌の渦に巻き込まれてしまう。
 言葉(活字)には強い引力があるが、関係性や意味を認識できない場合、それらは単なる記号(模様)と化してしまう。
『言葉の用法』には、通用を拒む領域もあり、すべての人に約束されたものではなく、言葉のイメージ化には共通の約束された範囲があるということである。


(写真は国立新美術館『マグリット』展・図録より)


夏風邪。

2017-08-11 07:11:28 | 日常

 熱中症を疑う程だるくて何もできない、ただ横になっているうちに朝か夜かも分からなくなる。これではいけないと、立ち上がろうとして身体中が硬くなっていることに気づく。
 そんな日があってから、何か身体中が熱い、熱でもあるのだろうか、いや、いやこの暑さだもの、みんな誰だってこんな風なのに違いない、自分ばかり弱音を吐いて…情けない。

 けれど日を追ってどんどん症状は下降ぎみ・・・咳き込むようになり、鼻水も出る。
 ここでやっと夏風邪を確認。薬局で(咳・鼻水に効く)と書いた薬を一瓶、規定通りに服用四日目の今朝、やっと少し落ち着いた。

 つくづく年齢を思い知らされる。
 無理は禁物…ハイ、おとなしく病人らしく夏風邪を治すことに専念しなくては。
 あちこち不具合があるのにそれを忘れて…健忘症、認知も疑うべきかもしれない。Ah・・・。