石臥の嫗の石に冬蕨
石臥(小さな魚)みたいな嫗(おばあさん)が腰を掛けた石には冬蕨(粟粒状の胞子をつける実葉)が付いている。どれをとっても極小の景色である。
石臥はシャク・ガと読んで、綽、雅。
嫗の石はオウ・セキと読んで、翁、碩。
冬蕨はトウ・ケツと読んで、読、傑。
☆綽(ゆったりと落ち着いている)雅(風流な)翁は碩(大きい)。
読(文章などを読んで理解する)傑(優れた人)である。
石臥はセキ・ガと読んで、戚、我。
嫗の石はオウ・セキと読んで、圧、斥。
冬蕨はトウ・ケツと読んで、頭、血。
☆戚(身内)の我(わたくし)に、圧(押し付けるので)斥(押しのける)。
頭(上の)血(血縁/親戚)である。
石臥はセキ・ガと読んで、積、瓦。
嫗の石はオウ・セキと読んで、応、析。
冬蕨はトウ・ケツと読んで、蕩、欠。
☆積んだ瓦は、応(釣り合うように)析(分ける)。
蕩(だらしないと)欠ける。