続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)草刈の。

2021-04-21 07:10:42 | 飯島晴子

   草刈の白眼とまる夕山系

 草刈はソウ・ガイと読んで、窓、外。
 白眼はハク・ゲンと読んで、舶、現。
 とまる夕(止夕)はシ・セキと読んで、咫、尺。
 山系はサン・ケイと読んで、燦、景。
☆窓外に舶(海を渡る大きな船)が現れる。
 咫尺(ごく短い距離)に燦(きらきら光る)景がある。

 草刈はソウ・カイと読んで、捜、解。
 白眼はハク・ゲンと読んで、迫、現。
 とまる夕(止夕)はシ・セキと読んで、詞、析。
 山系はサン・ケイと読んで、三、系。
☆捜(探し求める)解に迫ると現れる。
 詞(言葉)を析(分けた)三つの系(つながり)がある。

 草刈はソウ・カイと読んで、壮、鎧。
 白眼はハク・ゲンと読んで、剝、現。
 とまる夕(止夕)はシ・セキと読んで、姿、寂。
 山系はセン・ケイと読んで、戦、警。
☆壮(いさましい)鎧(よろい)を剥ぐと現れる姿は寂しい。
 戦(いくさ)の警(備え、守り)である。

 草刈はソウ・カイと読んで、創、壊。
 白眼はハク・ゲンと読んで、舶、舷。
 とまる夕(止夕)はシ・セキと読んで、視、晰。
 山系はサン・ケイと読んで、惨、傾。
☆創(傷つき)壊(こわれた)舶(海を渡る大きな船)。
 舷(船の側面)を視(みると)、晰(明らかに)惨(むごい)傾きがある。


若林奮『所有・雰囲気・振動』

2021-04-21 06:39:27 | 美術ノート

   「所有・雰囲気・振動ー森のはずれ」のための模型 No.8

 森のはずれの模型をいくつも作っている。どれも似ているようで全く異なるものであるが、共通点はどれも直角・直方体であり、隙間(亀裂)や石や細い線状の羅列があるなど、変異の障害があることである。

「所有・雰囲気・振動」の主は作家自身である。地上に立つ人の体感である。四角、直方体であること、それは自然界にはない形状であり、自身の経験上の情報の積み重ね(学習された知覚)である。
 通常それは形を成さないものであるが、そのとらえどころのない雰囲気、振動、受動する自身の感覚を物質に置換するという試みであって、風景の実写ではない。

 作家自身と世界、個が所有する時空への答えを究明している。答えは一つではないが、《内と外》を手触りあるものに置き換えている。


 写真は『若林奮ーVALLEYS』横須賀美術館


『城』3638。

2021-04-21 06:11:17 | カフカ覚書

Kは、まだわたしにお話なさることがおありのようにお見受けしたものですから、と言った。もし思い違いでしたら、お赦しください。それはともかく、わたしは、もう行かなくてはなりません。小使いの身なのに、あんまり長いこと学校を留守にしたままですのでね。どれもこれも、きのうの呼出しのせいですよ。


☆まだ、話すことがあるように思ったものですからと、Kは言った。もし思い違いなら許してください。ともかく、わたしは確かに行かなくてはなりません。すべての長く続く罪、厳しい罪の召喚すべてを放棄したのですから。