夏の禽たつて近影なき家人
夏の禽はカ・キンと読んで、夏、禽。
たつて近影(発近影)はハツ・キン・エイと読んで、発、近、詠。
なき家人(無家人)はム・カ・ジンと読んで、無、歌、人。
☆夏の禽(鳥/燕)が発って、近詠(最近作った詩歌)の無い歌人。
夏の禽はカ・キンと読んで、嫁、金。
たつて近影(発近影)はハツ・キン・エイと読んで、初、勤、営。
なき家人(無家人)はム・カ・ジンと読んで、務、果、腎。
☆嫁(かせぐこと)は金(尊い)。
初めての勤(つとめ)の営(仕事)、務めは果(思い切ってやること)が腎(大切)である。
夏の禽はカ・キンと読んで、夏、衾。
たつて近影(発近影)はハツ・キン・エイと読んで、撥、禁・影。
なき家人ブ・カ・ジンと読んで、舞、嫁、人。
☆夏の衾(夜着・ゆかた)で撥(はねること)を禁(つつしむ)。
影(月影)で舞(踊る)嫁にいく人。
夏の禽はカ・キンと読んで、過、襟。
たつて近影(発近影)はハツ・キン・エイはと読んで、発、謹、洩。
なき家人(無家人)はム・カ・ニンと読んで、無。訛、認。
☆過(あやまち)の襟(心の中)を発(明らかにする)。
謹(つつしんで)洩らす無(虚しさ)、訛(間違え)を認める。