とほけれど木蓮の径えらびけり
(遠回りになるけれど、木蓮の咲く小道を行こう)と言っているのではない。
木蓮には白と赤紫があるけれど、この場合は白を指しており、白蓮である。
遠い、畏れ多いけれど、白蓮の選んだような険しい道をわたしも行こう! 敢えて愛に生き、自らを生きた白蓮の径(大道)を選んでいる。
ちなみに鈴木しずこは赤紫が相応しいかもしれない。
とほけれど木蓮の径えらびけり
(遠回りになるけれど、木蓮の咲く小道を行こう)と言っているのではない。
木蓮には白と赤紫があるけれど、この場合は白を指しており、白蓮である。
遠い、畏れ多いけれど、白蓮の選んだような険しい道をわたしも行こう! 敢えて愛に生き、自らを生きた白蓮の径(大道)を選んでいる。
ちなみに鈴木しずこは赤紫が相応しいかもしれない。
山腹に紅梅口中の水を抑え
山腹はセン・プクと読んで、潜、伏。
紅梅はコウ・バイと読んで、交、媒。
口中はク・チュウと読んで、苦、衷。
水を抑えはスイ・ヨクと読んで、推、翼。
☆潜伏(隠れ潜むこと)を交(行き来する)煤(仲立ち/友人)がいる。
苦衷(苦しい心の中)を推しはかって翼(助けている)。
山腹はセン・フクと読んで、千、服。
紅梅はコウ・バイと読んで、購、買。
口中はコウ・チュウと読んで、荒、知友。
水を抑えはスイ・ヨクと読んで、酔、欲。
☆千(たくさん)の服を購買(買い入れる)荒(でたらめな)知友。
酔(正常でない)欲(ほしいと思う心)がある。
山腹はサン・フクと読んで、三、伏。
紅梅はコウ・バイと読んで、交、倍。
口中はク・チュウと読んで、句、抽。
水を抑えはスイ・ヨクと読んで、推、良く。
☆三つが伏(隠れている)。
交(かえると)倍(多くなる)。
句(言葉)を抽(抜き出して)推しはかると、良くわかる。
山腹はセン・フクと読んで、詮、覆。
紅梅はコウ・バイと読んで、請う、煤。
口中はコウ・チュウと読んで、考、註。
水を抑えはスイ・ヨクと読んで、遂、慾。
☆詮(調べて)覆(くつがえすこと)を請う。
煤(仲立ち)は考えることであり、註(意味を解き明かすこと)を遂(やりとげるように)慾(望む)。
『振動尺試作Ⅱ(2nd Stage)』
振動の尺を取る、わずかな時の長さを測る、ということだろうか。
作家は地球、時空を考えている。目に見えない大気循環と、その動き。要するにこの地上に立って時間と空間を測り、それを質的変換しようとしている。
その最たる極小・・・振動の尺、地球の呼吸であり、時間と称するものである。
規則性、きっとこうに違いないという手探りの質的返還、置換である。質量の無いものを、視覚を伴う質量に変換する試み。
作品は重みがあり、細かく等しい間隔で列をなしている。断片は接続可能な操作があり、断続ではなく無限に続行していく連鎖の断片を見せている。
感覚的なものを質量をもつ物質に置換する大胆かつ巧妙な実験は安易さをできうる限り排した究極を求めている。
タイトルと作品のあいだには作家自身の持つ尺(論理)が隠れている。
写真は『若林奮ーVALLEYS』横須賀美術館
やがて春になり、どこかに泊めてもらえるとことが見つかり、わたしたちのところがお気に召さなくなったら、いつでも出ていってくださってかまいませんわ。ただ、そうなった場合でも、もちろん、秘密だけは守り、わたしたちを裏切るようなことをなさってはいけません。そんなことをしたらわたしたちは、たちまちこの縉紳館にいることができなくなってしまうでしょうからね。
☆やがて春になり、どこか非難するところを見つけ、むしろ混みあわないならば、出ていくことができるでしょう。もちろん秘密は守りわたしたちを裏切ってはなりません。その場合は大勢の人たちのハロー(死の入り口)が最後の時間になるでしょう。