続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

小さな不運。

2010-11-23 06:57:26 | 日常
 植物観察で親しくなったHさんは、ルーペの見せる植物の微細なパーツの美しさに感動して、即購入したという。
 そのルーペを今朝は紛失したと言い、
「その訳はね、庭の雑草を片付けていて棘を刺してしまったの。それであのルーペで見ようとしたら、夫が『どれどれ』って見てくれたのはいいんだけど、あまりにも拡大されて見えるものだから興味津々あちこちを見出して、ついにそのルーペをどこか他の場所に置いたままになってしまったの。それで今朝は探している間がなくて・・」と笑った。
「それで、その棘は?」
「それもまだなの、そのうち自然に取れるでしょう」と、微妙にはれた指先を見せてくれた。

(まぁ、大したことはないわね)という感想を抱いたけれど、昨夜わたしは、いわしの小骨をのどに刺してしまい、いまだに取れないでいる。
 指で探ったり、いろいろ格闘?したけど、効果なし。
 寝ている間に何とかなるでしょうと楽観視したけど、今朝もまだ・・・。
 ちょっと、引っかかる朝になってしまった。

 先日の観察会では、何もしないのに蜂に刺されてしまった人がいた。手袋の上から・・・どうして?
《蜂は黒いものに反応しますから、黒色のものは極力身につけないでください》という注意事項を聞くけど、彼女の手袋は白。
 同行のわたしのセーターは黒。

 不可抗力、そんなものかもしれない・・・。

『城』304。

2010-11-23 06:39:43 | カフカ覚書
肩ごしにも、朽ちかかって地面にめりこんでいる十字架を見た。いまここでは、彼より偉大な者はだれもいないのだ。

 肩/Schulter→Schalter/スイッチ、出札口。
 朽ちる/hinweg→Hinweg/往路。
 地面/Erde・・・現世、この世。
 十字架/Kreuze→Kreis/円、輪、サークル。
 
☆出札口(死界の窓口)、現世(この世)からの往路(行く道)は、沈んでいた(没していた)。
 いまここでは、円(ハロー、光輪)より偉大な者はだれもいないのだ。

三戸浜の素晴らしさ。

2010-11-22 07:28:59 | 三浦半島
 先日の植物観察会は、京急・三崎口駅から徒歩で三戸浜へ。浜辺、岩礁を伝って海辺の植物をいろいろ見て歩いた。
 
 イヌホウズキ、仙人草、ヒロハクサフジ、イチイ、ハマゴウ・・・「浜車は猫の舌とも言います。触ってご覧なさい」
「これは絶滅危惧種の『ソマレムグラ』ボタンボウフウ、ソナレマツムシソウ、秋のキリンソウなんかは、浜辺ではこんなに低く咲きます」
 受講者の中には大変な勉強家の方もいて、いろいろ教えてくれる。博物館の学芸員、植物会の先生お二人・・・ひょっと振り向けば誰かがそれを教えてくれる。(ただ、なかなかこちらの頭に入らないのは残念であり、もったいない話)
 
 青い空、白い雲、波の音・・・。
 黒崎の鼻に立ち、向こうの先は諸磯、あの引っ込んだところは小網代、そしてこちらの先は荒崎、あの上に見えるのはソレイユの丘・・・そうしてこの海の真正面には晴れていれば富士山が見えるし、大島も見える。江ノ島もこちらあたりに・・・」
 指差してくれる方を目で追いながら、素晴らしさに感動。
《幸せというのはこういうことかもしれない》・・・そう思う。

Re『武蔵野』117。

2010-11-22 07:22:06 | 国木田独歩
(南の)空をめぐる日の微温き光に顔をさらして畑の横の林が風にざわつき煌き輝くのを眺むべきか。

 空日日温光顔畑横林風煌輝眺

☆悪の非や尾(あと)の怨みなどを、構(組み立てる、仕掛け)の眼(要点、要)
 将(とはいえ)、奥(奥深い)燐(鬼火、死者の魂)の怖さ。
 考えを記す帳(ノート)である。

『城』303。

2010-11-22 06:49:04 | カフカ覚書
塀のうえに小旗を打ち立てた。旗は、風につよくはためいた。彼は、下を見下ろし、あたりをぐるりとながめわたした。

 旗/Fahne→Farne.昔、未来、遠く。
 打ち立てた/rammte・・・激突する。
 風/wind・・・自然のままの、荒れ放題の。
 Touch→tauchen/浮かび上がる、潜る。
 spannen(ぴんと張る)→apnnen/(水を)堰く、流れを止める。
 ながめる/blick→brich(brechen)/割る、打つ、現れる。
 
☆かつて(昔)の先祖に激突した。
 荒れ放題のの流れを止め、潜った。
 彼は下に向かって現れ、一回りした。
 

えっ、それもあるの?

2010-11-21 07:46:30 | 日常
 植物観察に必須のルーペ・・・度が強く目に付けるようにして覗く小さなルーペ。
 初めてそういう講座に参加したとき、熟知の経験者の方から
「植物に興味がおありなら、1000円も出せば買えるから、一つお買いなさいよ」と、アドバイスされたことがある。
 1000円を惜しんだわけでもないけれど、熱心さに欠け、ただボォッと野山を散策するほうが好きだったので購入しないでいた。
 
 ところが昨日は耳寄りな情報・・・なんと、このルーペ(20倍)がダイソーで210円で販売されているという。
 奥さまの買い物に付き合い待っていて、ふと目にしたのだと植物会の先生のお話。

 安物好きのわたし・・・即、乗った!
 まさかの物まで有るダイソー、すごいなぁ。
(横須賀ダイエー前のダイソーさん、今は品切れだそうですが、お願いしますね!)

Re『武蔵野』116。

2010-11-21 07:35:34 | 国木田独歩
(或は)畑の彼方の萱原に身を横え、強く吹く北風を積み重ねた枯れ草で避けながら、南の(空をめぐる・・・)

 畑彼方萱原身横強複北風積重枯草避南

☆将(あるいは)、避けても訪れるいやな幻(まぼろし)。
 審(つまびらかにする)往(そのうちに)。
 恐ろしい推(推測)、僕(わたくし)は、譜を析)あきらかにする)。
 調べた己(わたくし)の総ての秘(人に見せないようにする、隠す)難しさ。

『城』302。

2010-11-21 07:09:22 | カフカ覚書
足もとではまだ石くずがざらざらと落ちていたが、彼は、すでに塀のうえにいた。

 石/geroll→geloben/(或人に或事を)誓約する。
 ざらざら/rieseln→rieselte/ぞくぞくした。
 うえ/oben→Abend/夕べ、晩。

☆彼に、そのことを誓約したことに(神経が)ぞくぞくした。
 すでに、彼が上る(バルナバスはカフカが、死の入口=生の転換点とした北極星の至近を常の廻り続けている、いわば門番である、小熊座)晩方になっていた。

母を思えば・・・。

2010-11-20 06:24:48 | 日常
 一ヶ月二万円の節約料理、マイティさんのブログ。お母様が亡くなられたとの事。
 読んでいるうちに亡き母が重なって胸がいっぱいになってしまった。
 闘病生活の辛さ・・・こればかりは本人でないと分からない。

 わたしを二月に生んで十月まで床に就いたきりだった病弱な母。「それでもよくもう一人(妹)を生んだ」と、叔母が話してくれたことがある。
 60才になり、年金の手続きをしたとき、「まさか、この年まで生きられるとは思わなかった」とつぶやいた母。

 母の期待に添えなかったわたし・・・。
 小学校のとき「お前の成績はちょうど真ん中ですって」と、嘆いた母。
 わたし自身は《真ん中?そんなに良かったの!・・わたしより出来ない人が半分もいるなんて信じられない》という感想だったのに。
 三十も半ば過ぎになって「勉強しようかな」と母につぶやいたら、「なにを今さら!」とはき捨てるように馬鹿にされた時、初めて母の期待を裏切り続けてきたことに気づいたわたし。

 病魔と闘い続けた人生に、少しは喜ばせて上げられる自分であったら良かったのに・・・ごめんなさい。