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Wal-Mart安受けてNYダウ158ドル安ー学校で教えてくれない経済学

2006-11-28 09:57:01 | 経済学
木曜日の感謝祭休暇から5日ぶりに仕事場に戻ってきたアメリカ人を、NYダウは、先週末比158ドル安、12,121ドルでお見舞いした。

ホリデーシーズン入り後の米小売り商戦が今ひとつ不透明であるとする見方が出ていることと、このところのドル安に加えてこの日、原油が60ドル台へ戻したことが買い気を奪ったようだ。ただ、多くの専門家は、今年14%上げたNYダウが一日だけの調整を見てこの先下げ足を早めると考えることはないと見ていると今朝のWSJ紙は極端な悲観論をけん制している。

GeneralMotors(2.8%),FordMotor(4.2%)が米自動車ビッグスリーの売り上げ減を嫌気して値下がりしたことに加えて、個人消費の先行きの指標として影響力を持つWal-Martの11月の売り上げが0.1%減と1996年以来始めて減少したとして株価を2.7%下げたことがNYダウ全体の地合いを悪くしたようだ。

しかし全米小売協会(National Retail Federation)によれば、ホリデーシーズンの出足は前年比19%増とまずまずであると発表し、シカゴのShopperTrak指数はそれ以上の売り上げが予測されると伝えた。1月に集計結果がでれば、結果良しに終わるのではないかとの一部アナリストの見方もWSJ紙は紹介している。

一方、NY為替市場で、ドルが対ユーロで、1ユーロ=1.3126ドルと20ヶ月来の安値で取引され、対英ポンドで、1.9369ドルで取引された。ただ、対円では、1ドル=116.08円とドルは小幅値上がりした。

NY原油先物(WTI)相場は、サウジ石油相の原油相場先安をけん制する減産発言を受けて1ドル強上げバレル60ドル台へ戻した。NY金先物市場では10ドル上げオンス640ドルで取引された。米債券市場では、10年物利回りが4.53%へ低下した。ドルが目減りすれば特に金相場は反面教師としての役割を果たすことが多い。

ドルの値下がりは、米国経済にとっては、貿易赤字縮小にはプラスに働く。その一方で輸入インフレから米FRBに利上げの口実を与え易い。世界経済にとってドル安は、米国向け輸出にブレーキをかけるだろう。このところのユーロ高で欧州の輸出株は採算悪化を嫌気して軒並み値下がりした。

ただ、ドル安がこのまま一気に進むとの見方は専門家の間でも少ないようだ。人民元が小幅上げたが、これは米財務長官のHenryPolsonとFRB議長のBenBernankeの訪中を控えてのお化粧買いであり、人民元切り上げの可能性はないとWSJ紙は指摘している。(了)

江嵜企画代表・Ken



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