2007年の米国経済はどうなるか?ホワイトハウスは昨日、2007年の米GDPは2.9%のあと2011年にかけて年率3%からやや上で推移すると発表した。同時に今年7月に出した2006年の米GDP予測を0.5%下方修正して年3.1%と発表した。2005年のGDPは3.5%だったからかなりの減速となることを認めたことになる。
2006年のインフレ率(消費者物価指数)は昨年の3.0%から0.7%減の2.3%と予測している。
その先のインフレ率については、2007年2.6%上昇し、あと2011年にかけて2.6%~2.3%のレンジの中で推移すると予測している。
米労働市場については、2006年は月135,300人増加し概ね順調に推移すると予測している。失業率は2005年の5.1%から2006年の平均は4.6%と予測している。米労働省は先日10月の失業率を5年ぶりの低水準の4.4%と発表した。2007年の米失業率は4.6%に増加し、あと2008年から2012年にかけては毎年4.8%で推移すると予測している。
ホワイトハウス経済諮問委員会委員長のEdward Lazear氏は、「失業率はやや高くなるが、労働市場全体としては極めて強くタイトである」と語り、「住宅需要の冷え込みは見られるが、その他は堅調を維持している。住宅市場は予想以上に悪化していたが、最悪の状態は過ぎた。」とコメントしている。
ホワイトハウスは同時に長短金利の見通しを発表したが、2006年の10年物国債利回りは
昨年の4.3%から4.8%へ上がり、2007年~2011年については2007年に5.0%のあと5.1%~5.3%の間で推移すると予測している。
一方、11月22日、NY原油先物相場は、アラスカパイプラインが強風のため破壊され生産能力の25%の日量80万バレルの供給が影響を受けるとのニュースを受けて、バレル1.37ドル上昇、2週間ぶりの60ドル台のバレル60.17ドルで取引された。
米エネルギー省が、ガソリン需要が100万バレル増え、ガソリンの流通在庫が110万バレル減少したと発表したことも値上がりに影響したようだ。ただ、OPECが約束どおり減産を履行しているかどうかの疑念がつきまとっていること、イラク、ナイジェリアで原油生産が回復しているなどの情報もあり、先行き不透明な状態が続きそうだ。
11月22日、6連騰の疲れだろう、NYダウは薄商いのなか前日比5ドル高の12,321ドルで取引を終了した。一方、日本経済の先行き不透明と利上げ観測、証券税制論議を受けて、外人の嫌気売りから日本株は相変わらず上値の重い冴えない展開が続いている。(了)
江嵜企画代表・Ken
2006年のインフレ率(消費者物価指数)は昨年の3.0%から0.7%減の2.3%と予測している。
その先のインフレ率については、2007年2.6%上昇し、あと2011年にかけて2.6%~2.3%のレンジの中で推移すると予測している。
米労働市場については、2006年は月135,300人増加し概ね順調に推移すると予測している。失業率は2005年の5.1%から2006年の平均は4.6%と予測している。米労働省は先日10月の失業率を5年ぶりの低水準の4.4%と発表した。2007年の米失業率は4.6%に増加し、あと2008年から2012年にかけては毎年4.8%で推移すると予測している。
ホワイトハウス経済諮問委員会委員長のEdward Lazear氏は、「失業率はやや高くなるが、労働市場全体としては極めて強くタイトである」と語り、「住宅需要の冷え込みは見られるが、その他は堅調を維持している。住宅市場は予想以上に悪化していたが、最悪の状態は過ぎた。」とコメントしている。
ホワイトハウスは同時に長短金利の見通しを発表したが、2006年の10年物国債利回りは
昨年の4.3%から4.8%へ上がり、2007年~2011年については2007年に5.0%のあと5.1%~5.3%の間で推移すると予測している。
一方、11月22日、NY原油先物相場は、アラスカパイプラインが強風のため破壊され生産能力の25%の日量80万バレルの供給が影響を受けるとのニュースを受けて、バレル1.37ドル上昇、2週間ぶりの60ドル台のバレル60.17ドルで取引された。
米エネルギー省が、ガソリン需要が100万バレル増え、ガソリンの流通在庫が110万バレル減少したと発表したことも値上がりに影響したようだ。ただ、OPECが約束どおり減産を履行しているかどうかの疑念がつきまとっていること、イラク、ナイジェリアで原油生産が回復しているなどの情報もあり、先行き不透明な状態が続きそうだ。
11月22日、6連騰の疲れだろう、NYダウは薄商いのなか前日比5ドル高の12,321ドルで取引を終了した。一方、日本経済の先行き不透明と利上げ観測、証券税制論議を受けて、外人の嫌気売りから日本株は相変わらず上値の重い冴えない展開が続いている。(了)
江嵜企画代表・Ken