硲真作子白寿会も無事終わり一息いれようと神戸電鉄
終点新開地駅構内でたまたま見つけた喫茶店にはいった。
新開地といえば昔神戸で「ええとこ、ええとこ衆楽館」と
言われ歓楽街でも有名な場所だった。映画評論家で鳴らした
淀川長春さんが生まれ育った場所でもある。
新開地駅は神戸電鉄が湊川駅を南に延ばし、阪神、阪急が
相互乗り入れして出来た乗換え駅でもあり結構出入りが多いが
駅構内はいかにもローカルで多少語弊があるかもしれないが
神戸らしく垢抜けしていない。
ホットドッグと紅茶セットを注文したあと例によって店内の
スケッチを始めた。描き始めると普通なら気にしない張り紙が
いやでも目に入る。
丁度座ったテーブルの右手の壁に「カレーに温泉タマゴは
いかがですか？！１ヶ60円」」と書いてあった。
そのあとが面白い。
「10円値上げしました。タマゴを生でも安心、ヘルシー卵に
変えました。鹿児島県産。」と書いてあった。
キョロキョロしているとヘルシー、ヘルシーという文字が
目についた。アルカリイオン水を使っています。どうぞ
ご自由にお飲み下さいという張り紙をみつけた。
「カレーご注文の節はサイズ（大、中，小）、及びお味
（甘口、中辛、辛口）をご指定下さい」とこまかく書き込まれていた。
「土、日、祝日のみコシヒカリ100%朝定食」のあと、
焼き魚，焼きのり、冷奴、出し巻き、漬物、味噌汁、
ホッカホカご飯480円の張り紙を見つけた。
一度試食して実力の程を確かめて見たいと思うほどの
いまどき考えられない安さである。通勤、通学客が激減する日の
売り上げ挽回をねらった店長の営業努力が素直に出ており
共感した。
スケッチの効用はいろいろある。描くことによって
見えないものが見えたり、いままで気にも留めなかった
物が見えてくるようになったと、ここでもまた自画自賛している
次第である。（了）
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、１１月１日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
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