ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

京都創生:芸術家協会フォ-ラム

2006-11-25 23:32:38 | スケッチ
京都芸術センター講堂で「芸術空間・京都創生」と銘打って第一線で
活躍する日本画(猪熊佳子),金工(大西清右衛門)、漆芸(栗本夏樹)、
陶芸(近藤高弘)、染色(鳥羽美花)による円卓会議に現在日本画の
指導を受けている猪熊佳子先生が参加されるというので出かけた。

はじめに、染色家の森口邦彦氏と舞踊批評家による基調対談があった。
京都は一言で言えばオリジナリティーのない人には厳しい。役所仕事は
許さない。生きる証としてやれているかどうかについてまわりから厳しく
見られているという言葉に尽きるようだ。

次にパフォーマンスとして、大蔵流狂言師の茂山童司氏がDouMAGによる
打楽器の演奏をバックに舞台狭しと演じた。

猪熊佳子さんは「りんごを描くとき西欧画は机も描く。日本画は空間、見えない
ところを描く。机は描かない」と話した。「京都にいるだけで京都の
息吹を感じる。京都は長い目で見てくださる。だからこそ余計甘えられない。
しかし、東京は一発勝負。即物的なように思う。」と話した。

金工の大西清右衛門さんは、16代目の300年続く家柄であるが、三代目
ごとにきしくもつぶれそうになった。「何が救ったのか。救い上げてくれるひとが
いた。目に見えるものだけを追いかけていたら家はとっくにつぶれていた。」と話し
た。

大西さんは「手を抜くとたちまち見抜かれてしまう。自分の作った器を500年前の
器と並べて見ると危機感を感じる。人に影響力を与える作品を作りたい」と話した。


鳥羽美花さんは「ベトナムやアジアで生活して京都に戻った。京都は自分を
厳しく見つめ直す町だ。京都にいると日本人でないとわからない感性、特に
空間のとりかた、余白の使い方を感じる。いろいろな分野の人が京都にいる。
京都にしかないものを身近に手にとって見ることが出来る」と話した。

栗田夏樹さんは「漆は木材や本体に30数回塗り重ねていく。ところが
漆を粘土にねりこんだ漆粘土を使った造型から新しい可能性が生まれる。
漆黒の闇ということばがあるがこれはこれは漆の空間をはらんだ黒を
説明していることばだ。」と話した。

近藤高弘さんは「京都はいろいろなものが共存している。それが京都という
場の力だ。とりたてて意識しないが京都に住んでいると自分のバランス
感覚をつってくれる。」と話した。近藤さんは「伝統を守りながら電気窯も
使う。伝統とのコラボレーションは大事だ。その結果陶器からガラスへ
可能性が広がった。」と話した。

進行役の松尾恵さんは「京都が地方都市であること、そのローカリティが
むしろ質の高い強いものをつくっている。」と結んでいた。

示唆に富む収穫の多いフォーラムだった。(了)



Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)



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ユーロ買いドル売り嫌気、NYダウ46ドル安ー学校で教えてくれない経済学

2006-11-25 08:19:14 | 経済学
ホリデーシーズン入りの薄商いの間隙を縫ってユーロが買われドルが売られている。ドル売りを嫌気して11月24日のNYダウは一時前日比60ドル以上値下がりしたが、結局46ドル安、12,280ドルで取引を終了した。今朝のWSJ紙はドル急落はファンダメンタルズを反映したものではなく投機的な動きがドル売りを加速させていると紹介している。

ドル売りの背景には、まずEUの再利上げ観測と米景気減速見込みから米国の金利据え置き期間が長引く結果、彼我の金利差がさらに拡大するとの見方がある。ユーロ1通貨ならここまでドル売りが加速しないが、円、英ポンドなどその他通貨に対してもドル売りが連鎖反応的に起きていることも大いに影響している。

その一方で、中国の中央銀行が、米ドルの持ち高を増やすことは自国通貨にとってさらにリスクを高めることになると警告したこともドル売りユーロ買い、円買いを刺激したようだとWSJ紙は指摘している。

また金利差を利用して、安い金利の円を借りそれでドルを買って利ざやを稼ぐ、俗にいうキャリートレードをヘッジファンドなどの投機資金がドルに手仕舞い売りを出していることも指摘できると一部専門家の見方をWSJ紙は紹介している。

ドルが売られるとお決まりのコースであるが、反面教師として金が買われる。金は一時前日比10ドル高、1オンス=639ドルで取引された。金が上がるとドルが連鎖して売られ、それがまたドル相場を下げるという悪循環が起こっているようだ。

11月24日、NY原油先物相場は、バレル66セントの小幅ながら上昇し、1バレル=59.90ドルで取引された。NY債券相場もドル安に引きずられて値上がりし、10年物国債利回りは年4.55%まで低下した。

11月24日、NY外国為替市場では、ドルは、対ユーロで、19ヶ月ぶりの安値の1ユーロ=1.3094ドル、対円で、9月5日振りの安値の1ドル=115.56円で取引された。対英ポンドでもドルが売られ、1ポンド=1.9316ドルとほぼ2年ぶりのドル安水準で取引された。

相場は人の心の鏡である。不安心理が売りを誘い、下げが心配の種を蒔き、それが芽を出し、また売りを呼ぶのであろう。相場の世界の常であるが、一端弱気虫がつくとある程度気持ちが落ち着きを取り戻すまでドル安が続くかもしれない。

ユーロ高、円高が一気に進むとアジアや欧州の輸出株が売り直されそうだ。(了)

江嵜企画代表・Ken



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