12月4日、NY原油先物市場(WTI)で、2月物の値段がバレル2.73ドル、4.7%値下がりして55.59ドルで取引された。まさに様変わりである。
NY原油先物相場は、2ヶ月前に一時バレル55.08ドルまで下げたがあとジリジリ値をもどし64ドルまで回復していた。ここ2日間で9%以上下げたことになる。毎度のことであるが、一端相場が下がり始めるとバレル48ドルまでの値下がりは十分予測できると一部アナリストの話を今朝のWSJ紙は紹介している。
なぜ原油相場が急落しているのか。その最大の材料が米北西部の暖冬であるといわれる。暖冬になれば燃料用原油や天然ガスの在庫が増える。「余りものに値なし」の格言どおり相場は下げるという単純な構図が指摘出来る。
英国気象庁が世界の平均気温が2006年過去最高に達したと発表したと今朝のテレビ東京の番組で紹介していた。OPECは2月から追加減産を表明しているがまじめに減産しないとの予測が根強い。加えて、OPECが減産を実行できても暖冬の影響から需要の落ち込みが減産幅を上回るとの見方が増えているとWSJ紙は紹介している。
WSJ紙によると、最近の原油急落は単に天候だけの問題ではないとの専門家の見方も紹介している。2005年から2006年にかけて買い持ちしていたポジションをヘッジファンドがいっせいに売り転換していると言うのである。
このような手仕舞い売りは原油相場に限らない。銅の価格が今週に入り水曜日7.7%、木曜日1.8%、昨年12月の高値から既に27%値下がりしているのだそうだ。景気が先行きスローダウンするとみてヘッジファンドが商品相場から撤退を始めた。
銅相場は住宅部品、乗用車、トラックふくめ機械全般にわたり産業のあらゆる分野で使われる基本的素材であるから銅の相場の動きを見ていると景気が予見できるという。景気がスローダウン必至の状況では銅相場が下げる。つれて原油相場も下げる連鎖に過ぎない。原油相場下落なんら驚くべき現象でないとの専門家の見解をWSJ紙は紹介している。
原油相場が下げればNYダウはインフレ懸念後退で歓迎してもおかしくない。12月の米小売も今ひとつで、1月4日のNYダウは前日比6ドル高の12,480ドルで取引を終了した。ただ、ハイテク株指標のナスダックは30ポイント上げて2,453と堅調であった。
東京株式市場の大発会は好調なスタートを切った。NYダウ離れ出来るか注目される。(了)
NY原油先物相場は、2ヶ月前に一時バレル55.08ドルまで下げたがあとジリジリ値をもどし64ドルまで回復していた。ここ2日間で9%以上下げたことになる。毎度のことであるが、一端相場が下がり始めるとバレル48ドルまでの値下がりは十分予測できると一部アナリストの話を今朝のWSJ紙は紹介している。
なぜ原油相場が急落しているのか。その最大の材料が米北西部の暖冬であるといわれる。暖冬になれば燃料用原油や天然ガスの在庫が増える。「余りものに値なし」の格言どおり相場は下げるという単純な構図が指摘出来る。
英国気象庁が世界の平均気温が2006年過去最高に達したと発表したと今朝のテレビ東京の番組で紹介していた。OPECは2月から追加減産を表明しているがまじめに減産しないとの予測が根強い。加えて、OPECが減産を実行できても暖冬の影響から需要の落ち込みが減産幅を上回るとの見方が増えているとWSJ紙は紹介している。
WSJ紙によると、最近の原油急落は単に天候だけの問題ではないとの専門家の見方も紹介している。2005年から2006年にかけて買い持ちしていたポジションをヘッジファンドがいっせいに売り転換していると言うのである。
このような手仕舞い売りは原油相場に限らない。銅の価格が今週に入り水曜日7.7%、木曜日1.8%、昨年12月の高値から既に27%値下がりしているのだそうだ。景気が先行きスローダウンするとみてヘッジファンドが商品相場から撤退を始めた。
銅相場は住宅部品、乗用車、トラックふくめ機械全般にわたり産業のあらゆる分野で使われる基本的素材であるから銅の相場の動きを見ていると景気が予見できるという。景気がスローダウン必至の状況では銅相場が下げる。つれて原油相場も下げる連鎖に過ぎない。原油相場下落なんら驚くべき現象でないとの専門家の見解をWSJ紙は紹介している。
原油相場が下げればNYダウはインフレ懸念後退で歓迎してもおかしくない。12月の米小売も今ひとつで、1月4日のNYダウは前日比6ドル高の12,480ドルで取引を終了した。ただ、ハイテク株指標のナスダックは30ポイント上げて2,453と堅調であった。
東京株式市場の大発会は好調なスタートを切った。NYダウ離れ出来るか注目される。(了)