NY外国為替市場で円安が進んでいる。1月22日、1ドル=121.63円で取引された。ドルが買われる背景には、原油安で米個人消費の可処分所得増加、景気堅調を支援する。しかし、1ユーロ=1.2953ドル、1英ポンド=1.9763ドルの動きを見れば、対ユーロ、対英ポンドの動きと比べ、対円でドルがより買われていることが目立ってきた。
今朝のWSJ紙によれば、シカゴ先物取引で野投機的円売り・ドル買いが見られたと指摘している。日本の与党自民党が日銀に圧力をかけて先般の利上げを思いとどまらせたとして、中川幹事長の発言を縷々引用している。
WSJ紙は、中川氏は、日本の昨年7~9月の成長率が落ちたのは7月のゼロ金利解除が原因だとまで指摘したと過去の中川幹事長の発言を引用して、このところの円売り・ドル買いは日本政府の日銀に対する圧力の結果であると指摘している。
日銀は短期の目標金利を年0.25%に据え置いた。ウルトラ低金利で、借りてドルを買う、キャリー・トレードを益々勢いづかせた結果、ドルは対円で4年来の高値をつけたというのである。
今朝のWSJ紙は、ヘッジファンドの資金が商品先物市場での利益率が悪化した結果、その資金が今後何処に流れていくかを紹介している。大事には至らなかったが、2006年にはヘッジファンドの大手AmaranthAdvisorsが倒産した。
原油先物相場は2006年7月14日につけた、高値バレル77.03ドルから約34%値下がりした。銅先物相場は5月23日つけたポンド4.0755ドルから39%下げた。先高を見込でポジションを暴落の結果買戻しできず倒産したと説明している。
ただ、一部であるが、スマートなヘッジファンドは、再び商品市場に舞い戻ってきて結構いい商売をしているとWSJ紙は紹介している。一時的な動きで物事をみてはいけない。長い目で見れば原油、銅に戻ってくるというのが彼らの言い分だそうだ。
一部のヘッジファンドは、原油、銅から穀物や金などのその他メタルにシフトしている。極めて限られた動きであるが天然ゴムにシフトしている向きもあると指摘している。
餌場と見れば群れを成して飛んできて、身の危険を感じると誰に教えられるともなく飛び去る。脈ありと見れば、水辺を見つけ、餌場と見ればどこからともなく水鳥は姿を現す。
日本が政治優先で異常低金利が続くと見れば、ドル/円市場は水鳥の餌場にされ易い。(了)
江嵜企画代表・Ken
今朝のWSJ紙によれば、シカゴ先物取引で野投機的円売り・ドル買いが見られたと指摘している。日本の与党自民党が日銀に圧力をかけて先般の利上げを思いとどまらせたとして、中川幹事長の発言を縷々引用している。
WSJ紙は、中川氏は、日本の昨年7~9月の成長率が落ちたのは7月のゼロ金利解除が原因だとまで指摘したと過去の中川幹事長の発言を引用して、このところの円売り・ドル買いは日本政府の日銀に対する圧力の結果であると指摘している。
日銀は短期の目標金利を年0.25%に据え置いた。ウルトラ低金利で、借りてドルを買う、キャリー・トレードを益々勢いづかせた結果、ドルは対円で4年来の高値をつけたというのである。
今朝のWSJ紙は、ヘッジファンドの資金が商品先物市場での利益率が悪化した結果、その資金が今後何処に流れていくかを紹介している。大事には至らなかったが、2006年にはヘッジファンドの大手AmaranthAdvisorsが倒産した。
原油先物相場は2006年7月14日につけた、高値バレル77.03ドルから約34%値下がりした。銅先物相場は5月23日つけたポンド4.0755ドルから39%下げた。先高を見込でポジションを暴落の結果買戻しできず倒産したと説明している。
ただ、一部であるが、スマートなヘッジファンドは、再び商品市場に舞い戻ってきて結構いい商売をしているとWSJ紙は紹介している。一時的な動きで物事をみてはいけない。長い目で見れば原油、銅に戻ってくるというのが彼らの言い分だそうだ。
一部のヘッジファンドは、原油、銅から穀物や金などのその他メタルにシフトしている。極めて限られた動きであるが天然ゴムにシフトしている向きもあると指摘している。
餌場と見れば群れを成して飛んできて、身の危険を感じると誰に教えられるともなく飛び去る。脈ありと見れば、水辺を見つけ、餌場と見ればどこからともなく水鳥は姿を現す。
日本が政治優先で異常低金利が続くと見れば、ドル/円市場は水鳥の餌場にされ易い。(了)
江嵜企画代表・Ken