ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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米全土に寒波襲来、オレンジ相場急騰ー学校で教えてくれない経済学

2007-01-18 14:00:33 | 経済学
暖冬でNYのマンハッタンで上半身裸でランニングしていたのがつい一週間前だったが
5日前から米本土に寒波襲来、それが米北東部にも波及して今朝のNYはマイナス10℃、米国全体で昨日一日で56人が凍死したと今朝の日経CNNテレビが報じていた。

突然の寒波襲来でカリフオルニャのオレンジ畑が壊滅的打撃を受けた結果、オレンジの18キロ一単位の値段が17ドルから35ドルへ倍以上に跳ね上がった。1998年、柑橘類の85%が被害を受けたがそれに匹敵する被害になるだろうと今朝のWSJ紙が伝えていた。

暖冬予想をきっかけに原油相場が下げ始め、50ドル割れ寸前のバレル50.28ドルまで下げたが、寒波襲来を材料に反発、1月18日、NY原油先物市場で、原油先物相場は、52.24ドルまで戻した。暖冬で下げて寒波で戻してもまだ52ドルである。

原油の場合、暖冬が口実に使われたことがはっきりしてきた。ただ、オレンジの場合はどうか。オレンジの被害が9.6億ドル(1兆2,000億円)に上ると言われるが、オレンジジュースの原料不足は深刻で加工メーカーは対応に忙殺されているとWSJ紙は伝えている。

一方、米労働省は、2006年12月の卸売り物価指数が、0.9%上昇したと発表した。変動の大きいエネルギーと食品を除く、コア指数は0.2%増にとどまった。エネルギーは2.5%増、内ガソリンが7.1%増であった。

問題は食品が1.7%増加したが、これは2003年来の高い伸びだそうだ。特に生の果物と野菜の値上がりが影響したとWSJ紙は紹介している。詳細は不明であるが、砂糖がコーンに連動して、今回の寒波の影響で、レモン、ブロッコリー、レタス、イチゴも値上がりしているそうだ。エネルギーが落ち着いても食品の値上がりで物価を押し上げるだろう。

いつもの話ながら、日本は米を除きほぼ全ての食糧を輸入している。為替が円高であるうちはいいがひとたび円安に転換すれば原油にかぎらず、特に食料品の値段に即響いてくる。今朝のテレビによれば、当たり前の話であるが、オレンジとレモンの対日輸出が減るそうだ。お決まりのコースで、値上げの口実に使われるだろう。

12年前の1月17日、阪神淡路大震災が襲った。あの時0歳の子供が12歳である。地震を知らない子供も増えた。親に地震の話をしても他人事の人が多い。日本人は特に忘れっぽい民族だという意見もある。京大防災研究所の河田教授は、「何か起こらぬと何もやらない」体質が行政はじめ日本人のからだに染み付いていると先日テレビで話しておられた。

暖冬から一転寒波。人間様の傲慢でお天道様に背を向けていると報いが来るだろう。(了)



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