ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

欧州政府高官の口先介入で円小幅高ー学校で教えてくれない経済学

2007-01-25 14:07:12 | 経済学
2月9,10日開催予定のG7サミットで円安問題が取り上げられるだろうと欧州高官が語ったというReuter電の報道が、対ユーロ、対ドルの円相場を小幅引き上げたと今朝のWSJ紙が伝えている。

1月24日のNY外国為替市場で、ドルは、1ユーロ=1.2956ドル、1ドル=120.98円で取引された。ユーロは、1ユーロ=156.75円で取引された。特にユーロは、対円で前日の158.41円から一時1ユーロ=156.75円まで値下がりした。

RBS GreenwichCapital,為替ストラテジスと、AlanRuskin氏は、「欧州政府高官は、G-7サミットでも、再三再四、日本円は安いと指摘していた。なにも目新しいにユースではない」と話したとWSJ紙は紹介している。Ruskin氏は、「中国に対して為替の弾力性を主張するなら、円相場の対応は不誠実だ(disingenuous)」と話している。

金利が低すぎることが円相場引き下げている。金利は経済の基礎的条件(fundamentals)を反映する。アジア通貨はファンダメンタルに沿って動いていないとのアナリストのコメントをWSJ紙は付記している。ただ、アナリストの中には、G-7会合で日本を特定して問題視すると見るには時期尚早であると指摘している。

日本の金利が低過ぎということが、円相場が安過ぎる要因だとして、G-7の議題になると
日銀の金融政策に影響が出てくる可能性があるかもしれない。日銀の独立性についても議論が多い。今回の利上げ見送りは日本の新聞に意図的にリークしてマーケットと対話するポーズをとった。それが裏目に出て、政治に屈服したという印象を煽ったのだろうか。

今朝のロイター電も新聞にリークして反応を見ようとしていたに違いない。シヨックを和らげる狙いもある。新聞の方も、日本同様、飯の種だから当局のリークは歓迎だろう。持ちつ持たれつの関係だからだ。ただ、米FRB議長のグリーンスパン氏はマーケットとの対話が実にうまかったようだ。というより氏はそういうことが巧まずして出来たのだと思う。

日銀総裁が株式投資をしていた。村上ファンドを援助していた。中身を公表していなかったとしてマスコミにたたかれた。それ以来福井総裁の迫力がなくなったようにどうしても思ってしまう。公表すればいいとなり後付けで公表されたが時既に遅しだった。グリーンスパン氏と比べれば気の毒だが一度信用を失うと信認の回復は難しいことを教えてくれる。

G-7を控えて当局の口先介入が盛んになりそうだ。米国ではJawboningといって特に議会活動での自説有利への働きかけに使われる。日本では肝心の情報が筒抜けになったり、今回の利上げ見送りのように余りにも露骨なリークが多い。まだまだ後進国なのだろう。(了)

江嵜企画代表・Ken


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

投資セミナー:心斎橋ホテル日航ースケッチ&コメント

2007-01-25 08:26:02 | スケッチ
ある大手証券会社の新春投資セミナーが心斎橋ホテル日航であるというので
出かけた。たまたま「そごう画廊」と「大丸南館」で絵画展が開かれていると日本画
教室の仲間の一人からメール連絡をもらいハシゴした。

久しぶりの株式講演会だったが居眠りするひとも見当たらず講師の説明に
一つ一つ相槌をうちながら真剣に話を聞いているご婦人の姿が特に
印象的だった。

「貯蓄」から「投資」への流れが言われるほどには進んでいないように受け止めて
いたがこうしたセミナーにたまに出てみると確実に現実味を帯びてきている感じを
強く受けた。

仕事柄であるが証券会社の人の話を聞いていると、株がどこまででも上がるような
錯覚に陥るのは驚くことではない。この日もガンガンの強気で一時間半を
同じトーンでぶっ通したのはさすがである。

2008年は米大統領選挙の年だが戦後16回で16戦負けなしでNYダウが
値上がりした。中国のオリンピックもそうでオリンピックを控えて景気が
悪くなった国はどこもなかったと株価上昇の指標に真っ先に挙げた。

①今年5月から新会社法での三角合併が日本で解禁されることから
企業の合併・統合つまりM&Aがらみの企業の株価が上昇する。
②団塊の世代がまとまって退職する。それに伴い旅行や趣味だけでなく
余裕資金が株式市場に向かう。
③成長時代の幕開けということで日本の技術が改めて見直され
それに関連する企業の株が値上がりすると具体的に銘柄を紹介していた。

日本人は面と向かうとお金の話をするのは嫌がる。しかし、そのくせ
お金は大好きだということがこういうセミナーに来るとよくわかる。
誰も程度の差はあろうがお金は欲しいわけで、株が苦手でも
投資信託というオブラートでつつんでもらうと実質同じなのに
黙って飲む行為とよく似ている。

本日の講師も郵政民営化が今年10月から正式にスタートするが
投資信託へ郵便預金から右から左へほりこもうと虎視眈々と
ねらっていると話していた。

うちのかみさんは株をやっているがワシはわからんという男性は
日本では結構いる。それもしっかりとした会社で長年勤めていた
御仁であるからいかにもここは日本だなと思う。数字は苦手ですねんと
臆面もなくおっしゃるお方も男性に多い。

日本人の素人が大挙して株式投資に向かい始めると天井が近いという
話もある。現在のレベルはまだ大衆が株式市場に殺到している
雰囲気はなさそうだからそういう意味では証券会社が
言うように今年も来年もまだ強気を通せるのかもしれない。

会場をいつものようにスケッチした。スケッチしていて気のせいか
男性の姿が本日は多かったような気がした。

吉と出るか凶と出るか。熱気だけは相当なもので株式投資に
対するボルテージは確実に上昇している。(了)


Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする