NY原油先物(5月)市場で、WTI(軽質油)が、前日比バレル2.03ドル、1.8%高い、113.79ドルで取引された。ブレント物(重質油)相場は、バレル1.42ドル値上がり、112.26ドルで取引された。
この日の相場上昇の引き金は、米国3位,日量120万バレルの原油を輸入するメキシコの積み出し港が閉鎖されていたという情報である。ただ、メキシコ港湾局は、3つある港の2つは既に再開されていると発表している。
中国が2008年1~3月期、ディーゼル原油を、166万トン輸入した。昨年同期の輸入量が23万トンだったからおよそ7倍である。このニュースに、旺盛な中国買いが続いていることが確認されたとして、投機家は勢いづいたようだと、今朝のWSJ紙は伝えている。
米労働省は、この日、3月の米生産者物価(卸売)が、2月の0.2% 増に続き、1.1%上昇したと発表した。投機筋は、労働省のデータに、インフレの匂いをかぎつけたのかもしれない。
インフレヘッジのために、先高を見越して商品相場に乗る。乗るから上がる、上がるから乗るという流れが生まれる、バブル現象が起こっていると、NY,LehmanBrothers,エネルギー調査アナリスト、AdamRobinson氏の話をWSJ紙は紹介している。
原油に限らず商品相場は、2008年に入り、急激に進んだドル安の流れを受けて、一段と値上がりした。ところがこの日はドルが小幅ながら上昇した。ドルも上げる。原油も上げるパターンは、最近では珍しい現象である。
NY外国為替市場で、NY連銀が、4月のNY地区の製造業指数が、3月のネガティブ22.23ポイントからポジティブ0.63へ大幅に改善したとの発表と、加えて、3月の米卸売物価指数の上昇で、次回、4月30日の米FOMCで、インフレ懸念から、米FRB(連邦準備制度理事会)は、追加利下げしても、下げ幅が縮小されるとの思惑からドルが買われた。
ドルは、1ユーロ=1.5811 ドルから1ユーロ=1.5780ドルへ、1ドル=101.04円から1ドル=101.59円へ、対英ポンドで、1英ポンド=1.9761ドルから同1.9615ドルへ値上がりした。
NY株式市場で、原油相場が史上最高値を更新し、3月の米卸売物価指数が1.1%増加したことを嫌気して安く始まった。ところが、後場に入り、1~3月期決算は、よほどのサプライズがない限り、相場に織り込んだという楽観的空気が生まれ、前日比60ドル高い、12,361ドルで取引を終了した。
利下げ幅では、為替と株式で見方が分かれている。J.P.MorganChase,エコノミスト,1JamesGlassman氏は、「米政府は、インフレ懸念より、米景気改善にスタンスを置いている。米FOMCは、3月末の会合で、0.5%幅での追加利下げをする」と予測している。
同氏によれば、3月の卸売物価指数は1.1%増加したが、エネルギーと食糧を除けば、コア指数は、0.2%増に留まっている。利下げにより、物が安く買え、株式市場にも好影響を与えると述べたと今朝のWSJ紙は紹介している。
日本では、高齢者保険の年金からの天引きで騒いでいる。問題が表面化すると騒ぐ体質は一向に変わらない。10年、20年先の日本を語る政治家の出現が待たれてならない。(了)
この日の相場上昇の引き金は、米国3位,日量120万バレルの原油を輸入するメキシコの積み出し港が閉鎖されていたという情報である。ただ、メキシコ港湾局は、3つある港の2つは既に再開されていると発表している。
中国が2008年1~3月期、ディーゼル原油を、166万トン輸入した。昨年同期の輸入量が23万トンだったからおよそ7倍である。このニュースに、旺盛な中国買いが続いていることが確認されたとして、投機家は勢いづいたようだと、今朝のWSJ紙は伝えている。
米労働省は、この日、3月の米生産者物価(卸売)が、2月の0.2% 増に続き、1.1%上昇したと発表した。投機筋は、労働省のデータに、インフレの匂いをかぎつけたのかもしれない。
インフレヘッジのために、先高を見越して商品相場に乗る。乗るから上がる、上がるから乗るという流れが生まれる、バブル現象が起こっていると、NY,LehmanBrothers,エネルギー調査アナリスト、AdamRobinson氏の話をWSJ紙は紹介している。
原油に限らず商品相場は、2008年に入り、急激に進んだドル安の流れを受けて、一段と値上がりした。ところがこの日はドルが小幅ながら上昇した。ドルも上げる。原油も上げるパターンは、最近では珍しい現象である。
NY外国為替市場で、NY連銀が、4月のNY地区の製造業指数が、3月のネガティブ22.23ポイントからポジティブ0.63へ大幅に改善したとの発表と、加えて、3月の米卸売物価指数の上昇で、次回、4月30日の米FOMCで、インフレ懸念から、米FRB(連邦準備制度理事会)は、追加利下げしても、下げ幅が縮小されるとの思惑からドルが買われた。
ドルは、1ユーロ=1.5811 ドルから1ユーロ=1.5780ドルへ、1ドル=101.04円から1ドル=101.59円へ、対英ポンドで、1英ポンド=1.9761ドルから同1.9615ドルへ値上がりした。
NY株式市場で、原油相場が史上最高値を更新し、3月の米卸売物価指数が1.1%増加したことを嫌気して安く始まった。ところが、後場に入り、1~3月期決算は、よほどのサプライズがない限り、相場に織り込んだという楽観的空気が生まれ、前日比60ドル高い、12,361ドルで取引を終了した。
利下げ幅では、為替と株式で見方が分かれている。J.P.MorganChase,エコノミスト,1JamesGlassman氏は、「米政府は、インフレ懸念より、米景気改善にスタンスを置いている。米FOMCは、3月末の会合で、0.5%幅での追加利下げをする」と予測している。
同氏によれば、3月の卸売物価指数は1.1%増加したが、エネルギーと食糧を除けば、コア指数は、0.2%増に留まっている。利下げにより、物が安く買え、株式市場にも好影響を与えると述べたと今朝のWSJ紙は紹介している。
日本では、高齢者保険の年金からの天引きで騒いでいる。問題が表面化すると騒ぐ体質は一向に変わらない。10年、20年先の日本を語る政治家の出現が待たれてならない。(了)