ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

GE決算6%減益嫌気、ドル100円、NYダウ256ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2008-04-12 09:07:30 | 経済学
 NY外国為替市場で、4月1日、米国景気がリセッション入りしているとの認識が強まり、ドルが、対ユーロ、対円ともに売られ、1ユーロ=1.5826ドル、1ドル=100.64円まで値下がりした。
 GE社が発表した、第1四半期の決算で、利益が6%減少し、2008年の収益見通しも、下方修正したことを嫌気して、NYダウが、前日比256ドル、2%下げ、12,325ドルで取引されたことから、ドル安・円高が加速した。未発表のG7の共同声明文も不透明要因だ。
 NYダウが下がると、円が対ドルで値上がりするパターンが定着している。ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)からは、日本円が買われる道理はない。ただ、人民元が、1ドル=6.99ドル台まで上げて来たことが、対ドルで円が値上がりしたことに影響している。
ミシガン大学調べの4月の米消費者信頼感指数が、食料品とガソリンなどエネルギー費が高騰した結果、3月の69.5から63.2へ低下したことも米ドル売り、米株売りを助けた。ワシントンで開催中のG7の共同声明を見極めたいとする空気も米ドル売りを助けている。
 為替レートは、金利差からも大いに影響を受ける。英国中央銀行は、0.25%の利下げを発表し、年5.0%とした。ところが、インフレ懸念から、ECB(欧州中央銀行)は、年4.0%を据え置いた。米国がリセッション入りを確認すれば、追加利下げとなる。結果、米欧の金利差が拡大して、ドル売り材料を提供する。
 ドルが売られるなら、目減りを少しでも避けたい。ドル建て価格を上げようとする力か働く。米国がリセッション入りなら、本来なら、需要減で原油売りだが、NY原油(WTI)先物相場が、前日比バレル3セント高とほぼ横這いのバレル110.14ドルで取引を終了した。ブレント油も横這いのバレル108.20ドルで取引された。
 IMFは、2008年の世界経済の見通しを、1月作成時点の年4.2%増から、先週、3.7%増へ下方修正した。米国に留まらず、世界的に原油需要が減少すれば、原油は売られてもおかしくない。それがなかなか下がらない。
昔、大阪市と堺市を隔てて流れる大和川で、朝晩、水鳥の動きを観察する機会があった。相場の世界は、水鳥の生態に良く似ている。餌場(原油市場)から離れようとしない。彼らが、餌場を離れようとしないのは、この先、餌にありつけると察知しているからであろう。
 世界景気後退だから需要減か。二桁経済が続く中国、インドでは、原油需要は減らないから原油需給はタイトな状態が続くのか。人間の浅智恵では、どうしても、「綱引き」になる。相場の世界では、相場は相場に聞けという格言がある。水心、魚心は言い得て妙だ。
 G7で、金融のプロが集まっても、サブプライムローン問題を解決できない。日本は89年以降の不動産不況で実態をひた隠しして、病気をこじらせた。今朝のWSJ紙によれば、G7の共同声明で、リセッションの文字を削除する方向で協議が進んでいるとあった。
経済と人間の健康と共通点が多い。ガンでも早期に適切に対応をすれば死なない。昨今、特に、日本では、口を開けば理屈をこねて、事態を益々混乱させる御仁が増えてきた。
度が過ぎるセクショナリズムも専門バカ(ガン細胞)を増殖させる。おのれが何様であるとでも、思っておられるのであろうか。素直さの欠けるひとの集まりには、救いがない。(了)

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女流六人展:京都染・清流館(スケッチ&コメント)

2008-04-12 08:30:55 | スケッチ



女流六人展:京都染・清流館

江嵜企画代表・Ken




 「女流六人展」が、「源氏物語」千年記念事業の一環として、
4月23日まで、京都染・清流館(075-255-5301)で開かれている。
 4月6日のNHKテレビ「日曜美術館」でも紹介された。
 六人の中には、人間国宝でもあり、昨年急逝された、金銀細工作家の
江里佐代子さん、洋画家の川村悦子さんらと共に、日本画家、
森田りえ子さんの屏風絵を見ることができる、ということで楽しみにして、
家族と共に出かけた。
 会場は、畳の部屋のため、履物を脱いで上がる。腰を下ろして
作品をかぶりつきで、じっくり観賞できて幸いだった。
 森田りえ子さんの絵は、「四季扇面貼り付け屏風」で、
春、夏、秋、冬の順に、梅,松、椿から芙蓉,桔梗、朝顔などと
続く。燕、雁、 蝶、蜻蛉、蛍など小動物も二枚目の扇面に
添えられており、大いに楽しんだ。それぞれが源氏物語に
ちなむものだという。
 源氏物語画帖では、扇面は一枚である。森田りえ子さんの今回の
屏風絵は、扇面を二枚重ねて描いておられる。もうひとつ、珍しいと
思ったのは、朝顔の扇面に添えて、蜘蛛の絵が目にとまった。
 森田りえ子先生のご自宅に電話して、「森田先生のひらめきで
描かれたのですか」と厚かましくも、お尋ねしたら、「そう、一枚だと
ありきたりだし」と答えてくださった。「蜘蛛の絵は、珍しいですね」、と
重ねて聞くと、はじめて描いた、という。
 「蜘蛛のスケッチはどちらで」、と追いかけて聞くと、「女郎蜘蛛は、
何処にでもいますよ」とあっさりしたものだ。朝顔に女郎蜘蛛を
配したところが、いかにも、森田りえ子さんらしいな、と一人悦に
いっていた次第である。
 所要があり行けなかった、トークショー(4月6日)では、一部、
そのあたりのエピソードも話されたそうだ。
 「六人展」のあと、「源氏絵と雅の系譜ー王朝の恋」特別展
(4月13日まで)開催の細見美術館まで足を延ばした。
 京都文化博物館(075-222-0889)では、4月26日から
6月8日まで、「源氏物語千年紀展」-恋、千年の時空をこえてー
の開催が予定されている。
 源氏物語は、寛弘5年(1008)には、宮中で読まれ、評判になっていたと
紫式部日記から読めるそうだ。平成20年(2008)はその時から1000年になる。
 お時間許せば、文字どうり1000年の時空を越えて、京都まで
足をのばされては、いかがと思う次第である。
 「六人展」の会場の様子を軽くスケッチした。(了)


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