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金融不安後退、ドル104円、原油一時114ドル、NYダウ85ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2008-04-25 09:02:26 | 経済学
 病気と相場と同列に置いて、話は出来ないが、気持ちの持ちようで,良くも悪くもなるケースがよくある。今朝のNY市場では、不安感が、多少後退して、株式市場に、投資家の足が向いてきたようだと、WSJ紙が伝えている。
 相場の世界を、水鳥の気持ちになって見ていると、理解しやすいことが多いと、常々、思っている。水があるか、餌が獲れるかという、分かり易い動機で、彼らは動くが、投資家の行動パターンもそれに近い。
日本以外の国の投資家は、それと同じで、大袈裟にいえば、生きる手立ての一部として、株式投資やその他もろもろの資産運用を、自分自身の問題として、真面目に考えている。日本では、国はなにもしてくれないにもかかわらず、国は何とかしてくれるだろうという、思い込みがはなはだしい。
お金は卑しくない。お金を扱う人のこころ根が卑しいのである。ところが、日本では、お金は卑しいものだとする、儒教の教えの影響で、江戸時代からの刷り込みが大いに影響しているのではないかと思われてならない。 
 前置きが長くなったが、今朝の相場の動きでは、餌場が「商品市場」から「株式市場」へ、外国為替市場では、「ドル以外」の通貨から、「ドル」へ、水鳥の気持ちが、微妙に、シフトし始めた気配が感じられる。
 NYダウは、前日比85ドル、0.7%上げて、12,848ドルで取引された。金融セクターの代表格の、Citigroup4.6% ,American International Gruup7.1%,Merrill Lynch7.1%それぞれ高くなった。これは、金融不安が、最悪の事態は脱したとの認識が市場に芽生え始めた証拠であろう。
 米商務省は、4月24日、3月の米新規住宅着工件数が、8.5%減少し、17年来最低のレベル、さらに、住宅在庫が、ここ30年で最高を記録したと発表した。新規の住宅建設が大幅に減少し、在庫が増え続けているというデータが出た。にもかかわらず、住宅セクターの銘柄のTollBrothers5.1%KB Homes4.8%,Lennar7.9%とそれぞれ大幅に値上がりした。
 このような相場の流れの変化には、4月30日の米FOMC(連邦公開市場委員会)で、米短期目標金利のFFレートは0.5%下げではなく、0.25%下げに留まる。しかも、それ以降は、追加利下げは行われないとの読みが生まれたからだと今朝のWSJ紙は解説した。
 NY外国為替市場で、ドルが買い戻され、1ユーロ=1.5638ドル、1ドル=104.55円で取引された。ドルは、4月22日、1ユーロ=1.6020ドルの過去最安値を記録していたから、劇的な転換である。
 NY原油先物相場(WTI)は、バレル2.24ドル、1.9%値下がり、116.06ドルで取引された。一時、バレル114.25ドルまで値下がりした。ブレント(重質油)は、バレル2.04ドル下げ、114.42ドルで取引された。
 サブプライム問題の解決には時間がかかる。住宅在庫が30年来の高水準に膨れ上がっている。新しく家を建てる件数が8%近く減った。ところが、水鳥は、これ以上病状が悪化しないと判断した。相場の世界は、文字通り水物だが、注目に値する動きである。(了)

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