(学校で教えてくれない経済学)
NY原油先物相場(WTI)が、4月21日、バレル79セント上げ、117.48ドルと7日連続で上昇し、史上最高値更新して取引を終了した。
ナイジェリアでの武装勢力によるパイプライン攻撃、イエーメン沖で、日本郵船のタンカーが海賊に襲撃されたこと、メキシコの今年1~3月期生産が7.8%減と、いずれも供給不安が値上げの材料に使われた。一進一退が続きそうだが、高値圏での推移が予測される。
NY外国為替市場で、米国最大手銀行のBank of Americaの1~3月期決算で、純利益が、前年同期比77%度減との発表が材料とされ、ドルが主要通貨に対して売られた。ドルは、対ユーロで1ユーロ=1.5910ドル、対円では、1ドル=103.25円で取引された。
バンカメ決算発表を受け、NY株式市場は、サブプライム問題に対する警戒感が台頭、前日比24ドル安の12,825ドルで取引を終了した。今回の決算が、クレジットカード焦げつきに伴う損失増加から、金融不安が、米個人消費にも陰を落としていることを再認識させたようだ。ただ、3月10日、ベアスターンズ証券救済後、流れは明らかに陽転している。
日本では、お金の話をすることは卑しいことだと、子供の頃から、刷り込まれている。近くの喫茶店でも、原油も為替も、いわんや、NY株式の話は、市民権を得ていない。当然、タブーである。ホリエモン事件も責任の一端を担っている。
それでも、最近は、ガソリンの値段が、レギュラーが、どの店はリッター130円を切った,切らぬで、話題にされるようになった。ガソリン税が元に戻れば、為替レートにもよるが、値段が150円台へ簡単に戻るだろう。日本人はおとなしいから粛々と150円を払うだろう。
日本画教室で金の話をする人がまれにいる。日本画の材料に金泥が使われるからである。金相場が、一時、トロイオンス1000ドルを突破した後、現在調整を入れて920ドル近辺にあるが、日本円ではグラム3200円を越えてきた。つい2~3年前、1500円前後だった。
喫茶店で、株式の話題が出なくとも、投資信託で損をしたという人が時々いる。株は怖いから手を出せないが、投資信託というオブラートにつつむと、日本人は警戒心をなくす。ところが、昨年秋以降の日本株急落で、一番の被害者が投資信託を安心して買った人であることがだんだん明るみに出てきた。他人任せにしてひとの話を鵜呑みに出来ない好例である。
為替の話は、海外旅行に出かけるときは、否応なしに巻き込まれる。ヨーロッパならユーロであるが、銀行レートでの買いとなると167円出さないと1ユーロが買えない。日本円は対円では1ドル=103円前後で円高だが、対ユーロでは大幅な円安である。
原油の話では、ガソリンに限らない。季節はずれの野菜や果物が街に溢れている。贅沢極まりないが、慣れとは怖い。温室栽培のお陰だが、最近の都会の子供は、きゅうり、イチゴが一年中、出来ると信じている。お金をいくら出しても食べられない時代が来るだろう。
中国の話では、例の中国餃子の話題だが、新聞に、急に載らなくなった。中国から恩家宝さんがお見えになるせいでもあるまいが、自粛もここまで行き渡ると気味が悪い。からだに害になるものは悪い。悪いものは悪い。臭いものに蓋をしても匂いまでは、ごまかせない。
自分の健康は自分で守る。この当たり前のことが、なかなか守られていない。日本は、国が信用できない情けない国である。なけなしのお金も、自分で守る心得が大切だろう。(了)
NY原油先物相場(WTI)が、4月21日、バレル79セント上げ、117.48ドルと7日連続で上昇し、史上最高値更新して取引を終了した。
ナイジェリアでの武装勢力によるパイプライン攻撃、イエーメン沖で、日本郵船のタンカーが海賊に襲撃されたこと、メキシコの今年1~3月期生産が7.8%減と、いずれも供給不安が値上げの材料に使われた。一進一退が続きそうだが、高値圏での推移が予測される。
NY外国為替市場で、米国最大手銀行のBank of Americaの1~3月期決算で、純利益が、前年同期比77%度減との発表が材料とされ、ドルが主要通貨に対して売られた。ドルは、対ユーロで1ユーロ=1.5910ドル、対円では、1ドル=103.25円で取引された。
バンカメ決算発表を受け、NY株式市場は、サブプライム問題に対する警戒感が台頭、前日比24ドル安の12,825ドルで取引を終了した。今回の決算が、クレジットカード焦げつきに伴う損失増加から、金融不安が、米個人消費にも陰を落としていることを再認識させたようだ。ただ、3月10日、ベアスターンズ証券救済後、流れは明らかに陽転している。
日本では、お金の話をすることは卑しいことだと、子供の頃から、刷り込まれている。近くの喫茶店でも、原油も為替も、いわんや、NY株式の話は、市民権を得ていない。当然、タブーである。ホリエモン事件も責任の一端を担っている。
それでも、最近は、ガソリンの値段が、レギュラーが、どの店はリッター130円を切った,切らぬで、話題にされるようになった。ガソリン税が元に戻れば、為替レートにもよるが、値段が150円台へ簡単に戻るだろう。日本人はおとなしいから粛々と150円を払うだろう。
日本画教室で金の話をする人がまれにいる。日本画の材料に金泥が使われるからである。金相場が、一時、トロイオンス1000ドルを突破した後、現在調整を入れて920ドル近辺にあるが、日本円ではグラム3200円を越えてきた。つい2~3年前、1500円前後だった。
喫茶店で、株式の話題が出なくとも、投資信託で損をしたという人が時々いる。株は怖いから手を出せないが、投資信託というオブラートにつつむと、日本人は警戒心をなくす。ところが、昨年秋以降の日本株急落で、一番の被害者が投資信託を安心して買った人であることがだんだん明るみに出てきた。他人任せにしてひとの話を鵜呑みに出来ない好例である。
為替の話は、海外旅行に出かけるときは、否応なしに巻き込まれる。ヨーロッパならユーロであるが、銀行レートでの買いとなると167円出さないと1ユーロが買えない。日本円は対円では1ドル=103円前後で円高だが、対ユーロでは大幅な円安である。
原油の話では、ガソリンに限らない。季節はずれの野菜や果物が街に溢れている。贅沢極まりないが、慣れとは怖い。温室栽培のお陰だが、最近の都会の子供は、きゅうり、イチゴが一年中、出来ると信じている。お金をいくら出しても食べられない時代が来るだろう。
中国の話では、例の中国餃子の話題だが、新聞に、急に載らなくなった。中国から恩家宝さんがお見えになるせいでもあるまいが、自粛もここまで行き渡ると気味が悪い。からだに害になるものは悪い。悪いものは悪い。臭いものに蓋をしても匂いまでは、ごまかせない。
自分の健康は自分で守る。この当たり前のことが、なかなか守られていない。日本は、国が信用できない情けない国である。なけなしのお金も、自分で守る心得が大切だろう。(了)