ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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NY原油バレル129ドル、NYダウ207ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2008-07-18 08:53:58 | 経済学
 どんな名医でも患者に治そうとする気持ちがない限り病気を治すことは難しい。病気は基本的には患者が治すものであり、医者はあくまで助けをするに過ぎないとよくいわれる。身近な家族を見ても、もうだめだなと思った途端あっけなくあちらの世界に行ってしまう。
 経済と人間のからだの動きも気持ちの持ち方次第でこうも変わるかと思うほどの動きをよくする。3日続けて原油相場が値下がりしているが、まるで水を得た魚のように、NYダウが元気を回復、7月17日、NYダウは前日比207ドル上昇、11,446ドルで取引を終えた。
気持ちの持ち様で、不治の病といわれるガンを宣告された後10年、20年元気で日々充実した生活を送っておられる姿をしばしば見ている。病は気からというではないか。
サブプライムローン問題を契機に、不治の病にかかり余命いくばくもないといわれる米国経済が、原油相場の落ち着きをテコに最悪の事態は回避できるとなれば米国を忌避した世界のお金が米国へ再び還流してくるかもしれない。血流がよくなれば生き生きしてくる。
お金は人間のからだで言えば血液のようなものである。血液の循環が悪くなると決まって病気になる。血液がよどみなく流れ、酸素と栄養素をからだの隅々まで送り届けてくれるようになれば、病気は確実に回復に向かうであろう。
 NY外国為替市場では、NYダウ反発に合わせるように、ドルが全般、値を戻したが、対ユーロでは1ユーロ=1.5857ドルと小幅売られた。この日目立った動きは、1ドル=106.41円とドルが対円で急騰したことである。NYダウの反発に気をよくした向きが、低い金利の日本でお金を借り、円を売ってドルを買い、買ったドルで米国株を買った結果である。
 日本で生活していると一年定期で金融機関に仮に100万円を預けて一年かけて利子が1000円もつかない。これが異常だと気付かなくなるから怖い。これから先も日本の異常な低金利が為替に限らず世界の金融市場のかく乱要因になり続ける可能性が高い。
 NY原油先物市場で、WTI相場がバレル129.29ドルで取引を終了した。130ドル割れを見て、気の早い向きは120ドル台へのさらなる値下がりにドライブがかかるだろうと見ていると今朝のWSJ紙は変わり身の早さを紹介している。
3日続きの原油相場の値下がりは、米エネルギー情報省が米国の原油消費が値上がりにより2%減ると発表したことがきっかけだった。問題は、原油急騰がインド中国などの消費を大きく減らすまでの影響を及ぼすかがポイントになろうと今朝のWSJ紙は解説している。
ただ、原油は下げても銅、すず、アルミなどの非鉄金属相場は反発している。金相場も反落したがトロイオンス950ドル台を維持している。しかし、小麦、トウモロコシは値下がりした。急騰した投資対象は売って身軽にする。売られ過ぎた対象は拾っていく。相場本来が持つある種生理現象かもしれない。病理現象か生理現象かの見極めが相場でも一番難しい。
この日のNYダウ反発は原油の値下がりに加えて大幅に値上がりしていた金融セクター株に対する買い戻しが寄与した。JPモルガン13.5%、バンクオブアメリカ16.9%、シティーコープ9.3%それぞれ値上がりしたことがNY ダウ引き上げの主役を演じた。
6月の米新規住宅件数が久しぶりに100万戸を回復した。患者(米国経済)に勇気を与える指標の一つであろう。何事につけて敏感に反応しない日本と言う国の将来が心配だ。(了)

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